「ストレスですねー」
良くマッサージ・医療機関などで使われる一言ですが、私も良く使います。
で患者さんに言われるのが「ストレスって何ですか?」
ストレス学説なる物が各分野で発表されています。
簡単な話 ストレス=圧力・抵抗です。
生きていれば必ず感じる物で、人(生き物)が育つ上で無くてはならない肥やしです。
大きなストレスを乗り越えてこそ、免疫や抵抗力が付きます。
苦しい思い、悲しい思いなども、のり越えていく事により、やさしさ、思いやりを学びます。
ここでマウスの実験の話です。
2匹のマウスに快適な環境と、苦しい環境を与えます。
快適とは、餌・温度・通常のペットの様に育てます。
一方苦しいとは、1日1回電流を流し、暑くしたり寒くしたり、餌も少なめに育てます。
結果は快適に過ごしたマウスは早くに死にます。
マウスの実験のように、筋肉トレーニング・人生、つらい思いをしたほうが力強く生きることが出来ます。
ストレスが人体にどの様な影響を与えるいくつかの例として、副腎皮質の肥大、胸腺、リンパ系の萎縮、胃・十二指腸潰瘍などがあります。
副腎皮質が肥大し副腎皮質ホルモンが増加すると、体温・血圧の上昇・筋の緊張・血糖量増加します。
そして胸腺・リンパ系が萎縮してしまうと体の自衛隊が弱くなり感染などにかかりやすくなります。
胃・十二指腸潰瘍は粘膜(防衛)が弱くなり、胃酸が強くなります。
これも各学説の中の1例ですが、少なからず人体に影響を与えます。
私自身は、これらをふまえストレスの反応の出やすいツボなどがカチカチであったり、全身に緊張症状が強い状態、胃腸関連のツボに反応がある時に「ストレスきつそうですねー」などと言ってしまいます。
ストレスは人生のスパイスです。
戦前・戦後の方は、ストレスを乗り越え、今の豊かさを感じる事が出来るはず。
若いときの苦労を買ってでもしなければと思う今日この頃でした。