当院には、アマチュアですが、何人かのサーファーの患者さんが来ます。
皆さん中年(30越え)のかたで、昔話に花が咲きます。
自分も、海沿いに住んだり、海外で生活をしたこともあり、大体の患者さんが同じような生活をしたことがある方が多く、話を聞いていても鳥肌を立てたりしています。
波乗りをしない人にはつまらないかもしれません。
今は波情報などを携帯やパソコンなどで見ることが出来ますが、昔は、低気圧の位置や、季節特有の風、地形の決まり方の噂をあてに、海に向かったものです。
若くて、毎日、海に入っていた時は、天気図に熱帯低気圧(台風の卵)が出来ると毎朝動きをチェックして、楽しみにまっていました。
そして、みなさん「今はさー、出来てスーパー朝一だよねー」などと話します。
※スーパー朝一=日の出前後に海に入り、午後一には家に帰り、仕事や家族サービスや恋人との時間を作る。
若者は、朝、昼、夕と入り、海で昼寝をしてかえってくる。こんな事30歳過ぎにはなかなか出来ません。
若い時は、2,3人で海に向かいましたが、おっさんになると、一人で行くことがほとんどです。
次、出るのがウエットスーツの話。
大体、冬のウエットは8万円ぐらいするのですが、年を追うごとに硬く、小さくなっていきます。
こうなると、星 飛馬の養成ギブスのようになりパドルもしんどくなり、体の動きも硬くなります。
更に問題なのが中年太り、ウエットは縮んでいるのに体はふくらみ、
何とか着てみると、セイウチの様な姿になります。
しかも、着たは良いが脱ぐのも大変です。
これが情けないのですが、面白い。
他にも、温暖化で水面が上がったのか、昔よりビーチが少なくなった話をしたりします。
でも、月一回でも良いから続けたいですよねーと話したりします。
キープオン・サーフと言う言葉がサーファーにはあります。
サーフィンを続けろと言う言葉です。
本格的にサーフィンをしてしまった人は海に行けないことで、弱ってしまいます。
(他の競技の方もそうだと思います。)
そして、サーファーは海に入るだけで癒されます。
波が無くてもゆれるだけで、海に包まれるだけで、癒されます。
海は広く、地平線は遠く、自然はでかいです。
人間社会は小さく狭いです。しかも日常の視野が50センチから100メートル先程度しか見なくなるそうです。
海に行くと人間は本当に小さく感じます。
たまに、ギラギラした若者ににらまれますが・・・
そして、サーファーのみなさんは、ヘルニアになる人が多いので注意しましょう。
準備運動はもちろんですが、サーフィンした後も、ストレッチをして、たまに腹筋を上手に鍛えましょう。