自分の尊敬する先輩の一人は、サーフィンもうまい。
人付き合いもうまい。
笑いを取れる。
そんな先輩がいます。
しかしながらこの先輩、ある時、自分の布団にきのこが生えるまで引きこもっていました。
この時、病院に連れて行かれていたら、必ず何かしらの病名を頂いた事でしょう。
しかし、1年だか2年だか忘れましたが、普通に戻ってきたそうです。
※当時のまだ知り合いでは無く他の先輩が教えてくれました。
今の時代、普通に考えれば「うつ」ですよね。
実は、この話、今、そういった病名をお持ちの患者さんに教えています。
それと、戦後、愛する人や家族、家や財産を一気に失った人が当時どう立ち直ったかを考えていただいてます。
自然に考えれば、うつの時期は流動的です。
あまりの絶望感や挫折など心がへし折れれば、道の真中でぶっ倒れようと、人が声をかけようと耳には入らない。
この状態で、病院に行けば、診断名が出てお薬を飲みだします。
つらい事を忘れられるように、眠らせたり、少しハイな気分にさせたり。
でも、だいたいは、ほっといて良いんです。
むしろ、ほうっておくほうが良い場合も多いんです。
いじけたり、へこんだり、絶望したり、大体、その後、又、変化を起すんです。
勝手に、嫌な事を忘れ、良い事を見つけ出します。
そしてやりたい事や食べたい物が出て来る。
食べたい物があれば、ほとんど症状は半減している。
そう思えませんか?
西洋医学で精神医療が発展する中で、精神性疾患が増えた。
更に、脱せない人も増えた。
安定剤を使わなかったうつは、安定剤を失った時の不安感は到底、想像も出来ない。
安定剤を使った経験が有るから、不安感を知ることになる。
きのこが生えた先輩の所にも、最初はみんな行ったが、めんどくさくなり誰も行かなくなった。
一人暮らしで誰も来なくなった。
これが自然な流れです。
マイナスな話しか出来なくなれば、ポジティブな人は離れていく。
そして、一つ勘違いしている方も多いので言っておきます。
うつや自律神経失調症の方でもポジティブで行動的で明るい人もいます。
自分の患者さんの中には、大企業の部長さん。国立大学の教授。実業団レベルのアスリートがいます。
この方達は、自然に物事を考える事が出来たのか、自分が会う以前から、漢方と鍼灸で体調を整えてきた方達です。
病院で診断名はついています。
笑わせてくれますし、運動もします。
ただただ非常に忙しい過ぎる環境です。
西洋医学的な薬は飲みません。
ネガティブなのはすべてが病気のせいでは有りません。