ある中学生の作文。
世の中は不公平。
真面目に一生懸命やっても自分は大きな病気にかかり。
もうすぐ死ぬかもしれない。
優しくて、良い子が死んでしまう。
真面目に優しく生きていても、良いことが有る訳でも無いし、僕は何一つ悪いことはしていないはずなのにつらくて苦しい思いをしている。
なのに悪い事をしている奴は、体も元気で可愛い彼女を連れている。
世の中、不公平だ。
真面目に一生懸命生きて何の意味がある。
明日死んでしまうかもしれない。
でも僕は、悪いことはしない。
大好きなお母さんを悲しませたくないし、お父さんにも悪いから。
ついでに弟にもダサいと思われたくないし。
僕は、言われたんだ足の無い女の人に、
「どうしようもない事は世の中にたくさんあるわ!」
「私だって、自分に無い足を、足が生えろと願っても生えてこないわ!」
「でも、手も目も口も耳も他にも色々有るの、それで出来る事をやる事が大事だと思っているの!」
「人は、出来ないことより、出来る事を一つ一つやって行く事が大事なんじゃないかな?」
彼女は強くて、僕は弱かった。
僕も、そうだと思ったし、そうしようと思った。
色んな事を何でも出来る奴はムカつくけど。
(ムカつかないなんていう奴は嘘だ!自分は毎日、痛みやゲロと戦っているのに、可愛い彼女を連れている奴が、俺は、何のとりえも無いって言ったら、絶対にムカつくはずだよ!・・・たぶん)
とにかく僕は出来る事を始めた。
まずは、疲れている僕の周り、みんなを笑わせる準備をした。
僕が病気になってから、みんな本当に笑っていなそうで・・・
みんなに大笑いしてほしかった。
笑いだおれて、腹がよじれるほどに・・・
他に何が出来るんだろう?