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痛み止めについて

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東洋医学の鍼灸は、西洋医学では治らないものを、自己治癒力を引きだして根本的な治癒をさせる事が出来ます。

ただし、痛み止めの様な対処療法を続けて来られた方は、使わなかった方よりも時間がかかる事。
簡単ではない事を理解してからお越し下さい。

 

痛み止めを使っていた方は、使わない人よりも治療時間がかかります。

強いマッサージを受けてきた人も時間がかかります。

痛い場所だけ治療してきた方も時間がかかります。

※頭痛薬・生理痛薬も同様です。

 

どの医療にかかった時もそうですが、問題は、これで治るのか?という事です。
治るのではなく、ごまかしているだけのならその医療はいつか効かなくなり、効かなくなった状態とは、悪化を意味している事が多いと思います。

 

鍼灸は、故障部位の自己治癒力を引き上げる事が主体の治療です。
中には、対処療法になる疾患も有りますが、多くは自己治癒力で治します。

漢方や運動療法も同様です。
根本から治せます。

 

痛み止めも、動かなくなることで症状が悪化するような場合や動くことで治る物ならば、痛み止めはとても有効ですが、その場しのぎ、もしくは、動かすことで症状が悪化するような場合、
逆効果です。
 

それを、続けて来た方は、根本が悪化しています。
対処療法をしていない人よりも進んでいます。

整骨院などで痛い場所を強く揉んだり、電気を当て続けて来た方も同じような所があります。
その場しのぎです。

※対処療法をしてきたような方でも、数回で治る事も有りますが、基本的に、数回で治る人は、対処療法をしなかった方。スポーツマンの様に体質が良い方。です。

 

当院のアンケートの極端な例ですが、良くある肘痛です。
ゴルフやテニスで出るものです。
一般的な肘痛の場合、数回の全身治療で治ります。

 

その反面。肘痛で、シップ→電気→強いマッサージ→痛み止め→ブロック注射までされた患者さん(この流れが大体、対処療法の悪くなるスパイラルです)の場合、鍼灸治療に変わり全身治療で半年ほどかかっています。

これだけ結果の出方が違う場合も有ります。
アンケートをご参照下さい。
ちなみに、肘の場合、全身治療することが、安く早く済ませるポイントです。
肘だけの局所治療は、当院でも、戻り易いです。

 

いくつか・・・

思った以上の覚悟が必用な場合が有ります。
度合いによりますが、最初は全身治療を短い間隔で続ける事が大体において必要です。

鍼灸は組織修復の作用も有るので、痛みの感覚器が元の状態になり、一過性に痛みが増える事が有ります。
それでも治療を続ける事で痛みが消えます。

 

ブロック注射を使っていたりペインクリニックに行ってしまった方は、100%の状態の戻す事は難しいと思います。

治療中は痛み止めを辞めてもらうか減らすようにすすめるので、痛みは感じやすくなります。
それでも、その体の声を聞きながら痛くない場所や動きを感じてもらわない事には、堂々巡りになります。

 

大げさに言えば、骨にヒビの入った足で、痛みだけ消して歩いている事と同じです。
自分で感じ取っていれば、なるべく使わないように悪化しないように歩きますが、神経を遮断すれば、骨折するまで足を前に進める事が出来ます。

 

そして、いよいよ、良くならないから、「根本的な治癒を考えましょう」と言う事で、痛み止めを辞めれば、今までよりも痛い訳です。

そして、全身に効くような物を飲んでいた人は、他に出来ていた故障にも気が付く場合もあります。
おおよそ、胃に悪い痛み止めなので胃薬も一緒に処方されると思いますが、胃痛も感じなくなっている方も多いです。

人によっては、ビックリするほど自分の体の悪い状態に気がつきます。
 

当院では、ヘルニアや骨折が見つかった例が有りました。

鍼灸は、筋肉や関節を緩め、神経や血管の通りを良くして根本から良くする事が出来ます。
 

しかし、鍼灸を知らなかったり、鍼灸にちょっと不信感があったりすると、他の医療に行き、痛み止めの治療になります。

電気、マッサージ、痛み止めの薬、座薬、シップ薬、塗り薬などなどです。
これらの共通点は、痛みを消しているだけで、根本的な問題を無視している事です。
そして、根本が治っている訳ではありません。

痛み止めは良く考えて使って下さい。
将来の有るスポーツ選手には、安易には絶対使ってはいけません。

肩の故障をしているピッチャーに痛み止めを飲ませて、投げさせたら、痛みはその時消え投げることは出来ると思います。
しかし、壊れた肩は投げれば投げるほどにより壊れていきます。

結果、その子のプロ野球選手の夢は、絶望的になると思います。

 

当院である、痛み止めにまつわる話です。

ブロック注射を打つ前に、ほとんど医療で責任を取れない旨のサインをすると思います。

膝の為に飲んでいた痛み止めをやめたら、ヘルニアの症状もあった。
神経痛の痛み止めやブロック注射をしていたら腰椎が骨折していることに気づかなかった。など

痛み止めの飲み薬や座薬は、全身に効いてしまいます。
その場所以外の痛みにもです。
 

更に普通の痛み止めではなく、強い痛み止めになって行けば、他で怪我をしても気づかない、感じない、体になります。
結果、上記の様な患者さんが生まれてしまいます。

こういった患者さんが、問診中比較的良く言う言葉が有ります。
「痛い場所以外は何処も悪くない」これは、どこも悪くないのでは無く、感じていないだけかもしれません。

ブロック注射までされた方はそれなりの覚悟を持って来院下さい。
 

「鍼が合わない!」のでは無く何をやっても即効性の出にくい状態です。
「痛いのだけ何とかしてくれ!」と言う考えが結果的に対処療法を繰り返してきた考えです。
根本から治すしか方法は無いのかもしれません。
植物や森を治していくような物ですからと言う言葉にも、「そんなに待ってられない!」と言うせっかちさが、最後には手術をするしかない状態にまで追い込んで行きます。

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