鍼灸の流派の重鎮の所に行けば、各流派ごとに、別流派の問題点を教えてくれます。
東洋医学系の先生に言わせれば、
スポーツ鍼灸は、即効性が有るが、強引で有るうえ、根治をさせないから再発もする。
スポーツ鍼灸の先生から言わせれば、
ツボや気は無い。
この痛み取るのに、東洋医学系では、何回治療するんだ?
となる。
と言う事で自分は、引き出し。知識を増やす。
色々な先生の元で働くと、見えてくるものが、得意不得意です。
かと言って、自分が海外から戻り、同級生に「井の中の蛙大海をしらずだ」と言う言葉に親父が「井の中の蛙その深さを知る」と返し。
この言葉を、色々な場面で思い出します。
一流派を探求し続ける先生は、時として、他の能力を知らないと言うデメリットを感じる。
これは、こうだから、こうである。
少しづつ改善させて行く。
でも、それって、あの先生なら1回や2回で治る。と思ったりします。
反対も有ります。
流派によっては根治できる症状の根っこでは無く表面だけ取ると言う事を繰り返す。
どんだけくりかえすんでしょ?と思ったりします。
解りやすく言えば電気針なんかそうですけど、鍼灸だけでやる先生はほとんど使いません。
その差を知らないのが一流派にこだわる先生。
でも、その流派の極意の様な部分は、それを続けた人にしか解んないのかな?と思う場面も有ります。
電気針だけでの先生でも長く続けている方もいますし・・・。
んーーーーー。
鍼灸の深さは底なし。
色々な鍼灸師がいるので、自分の特徴を述べて起きます。
自分は、色々な物に手を出します。
悪く言えば、半端者です。
良く言えば、色々知ってます。
勤めも、数ヶ月から、長くて一年で別の流派の物を学んできました。
最初に仲良くなった先生が、渡り板さんの様に、色々な場所で技を盗んでは辞める事を繰り返す方で、自分的に尊敬出来る技術者だったから・・・。
方や何年も同じ場所で落ち着いてる弟子は、その場所に長く居るだけで先輩面をします。
治療家としては、ぬるま湯状態に見えてました。
なので、年単位お付き合いされている方は、鍼の刺し方が変わっていく事に気が付く方もいます。
スポーツ鍼灸がっつりの時は、ハリネズミの様に太い鍼を刺してましたが、東洋医学系の時は、優しい鍼を極細の鍼や、金鍼など、少ない本数使ってました。
と言う事で、玉に来る患者さんには迷ったりします。
しかし、マメに来てくれている選手で、先日も遠征に向かうので試合まで、良い状態が持つようにと言うオーダーも、スポーツ鍼灸何割、体調引き上げる気の治療何割と分け安いです。
でも、玉にの患者さんはおおよそ、スポーツ鍼灸バージョンになります。
ようは、根治を求めるよりも、今の現状だけを改善すれば良いと言う受け取りをする方向になりがちです。
そうすると、前述した様に東洋医学的な、体質を徐々に上げ、根治を目指すじわりじわり改善させる率は下がります。
結果的に、個別に合わせていく感じです。
自分が、お話して、この方は、症状のレベル(難しさをどう理解されて)
どういう価値観の元鍼灸を受けに来ていて、即効性か?根治か?
何回来れるか?
その中で、患者さんにはどういう結果がベストか?と考えます。
恐らく、多くの方が、一回で根治(再発なし)を求めて来られます。
ほとんどの割合でそれは有りません。
一つの理由は、当院を選ばれる時点で、軽い症状では無いはずです。
数ヶ月間痛めた。
苦しんでいた。
そういう方が多いです。
もしくは、目標や夢の為に、サービスよりも、結果の出る治療を選ばれた方か・・・。
社会的エリートの方や選手などです。
恐らく、自分のホームページやブログは、簡単な気持ちの方は、入りにくいと思います。
すみません。
1回来るとそうでも無いと思うのですが・・・。
かと言って明らかに、鍼灸は一発屋の様な認識や、他力本願の方や、整骨院が通常のメンテナンスなどの方はあまりにも、結果主義からかけ離れているように感じます。
その方達には、来るだけ、損かも知れませんから・・・。
自分は、これからも、更に色々手を出すと思います。
流派によってはスプーンの様な物でなでるだけ。
先の丸まった釘の様な鍼を当て、木槌で叩くなど有ります。
もちろん、刺しません。
自分は色々な疾患を持って居るので、色々な治療を経験体感しています。
それでも、結果、効果は出ます。
だから、まいります。
不思議です。
もっと勉強しなくてはいけません。
気功、キンキンを釘を打つ真似事の様な鍼灸。
目に見えない世界は不思議で魅力的です。
でも、そこにどっぷりな先生は、ちょっと自己陶酔の危険も感じます。
刺せば一発で治ると言う物を、触らないで、治す。
素晴らしいですし、不思議です。
でも、スポーツ鍼と気功、どちらが効果的で、再発しないかは別問題です。
でも、勉強しなければ、長短解りませんね。
自分は良く薬を否定的に書きますが、対処療法で無く、強すぎる副作用が少なければ、有りです。
これも、鍼一本刺す方が良いのか、薬を飲む方が良いのか
どちらも、一長一短有ります。
そう言う事です。
その判断が出来るのは、多くを経験した者だけです。
ここが、自分的に大事なポイントです。
信頼できる人の勧めで有れ、何で有れ、経験しない人と話すだけ無駄です。
これは、何でもそうだと思うんですけど、野球でも、マラソンでも、経験者が一番物を語れると思っています。
いやいや、鍼灸は深いです。