ここ最近、物件を物色していたら、また、消えた鍼灸院に気が付きました。
柏、松戸、今年に入って気が付いたのは何件だろ?
少なくても3件。
整骨院も無くなってました。
皆さんはご存知だろうか?
整骨院やマッサージは増えているが
実際
鍼灸院は、増えも減りもしない。
キャパは決まっているので、出来た分潰れるのである。
なので、私より後に独立して、私より先に消えて行く鍼灸院がチョコチョコあります。
患者さんを相手にした、自費治療は簡単では有りません。
結果、残るのは、
①達人。
②主婦の片手間。
③地主、土地持ち。ゆとりあるバックボーンが有る
お坊ちゃま。お嬢ちゃま。
④ここ最近では、団塊の世代の退職金新人独立や、経営コンサルタントが大きく展開する場所に雇われるビジネス美容鍼灸も有る。
⑤鍼灸に自信が無ければ、指圧やマッサージ、整骨院の資格を取って生き延びる事も可能だが、この道も楽では無いし。
整骨院に関しては、いつ保険が使えなくなっても、出来る技術者である必要が今後は有ると思います。
そして、揉む。と言う事は、鍼灸が下手になる事は鉄則であろうと思う。
指圧師の手は固く大きく。
鍼灸師の手は柔らかく細い。
手が全く異なります。
鍼灸の、本質的な患者さんの領域は変わらない。
増えも減りもしないのである。
多くは他で治らない方が来る事が基本です。
私に残される道は、達人しか無いのである。
お金も時間も、そこに合わせる必要が有ります。
昔からたまに書きますが、鍼灸一本で、生計を成り立たせる事が出来る鍼灸師は100人に1人である。
その中には②や③や④も含まれる。
⑤は含まれない。
簡単に言えば、技術しかない人間の生き残る可能性は、100人に1人どころでは無いのである。
そう患者さんもそうです。
まともな鍼灸師と繋がる事自体難しい事です。
と言う事で少なくても海陽堂は100人に1人の鍼灸師が2人居る場所である事は間違いないんですね。
まあ、飲食さんほど過酷では無いのでしょうが・・・。
鍼灸の道も決して楽ちんな道では有りません。
にしても、歯を喰いしばって下積みもしていない新人の出す鍼灸院は、調子良い事ばかり書きやがってなんて思うのですが・・・。
実際潰れると、切ないもんですね・・・。
近年下積み0も増えましたが、下積みは必要でしょう。
「自分なりの努力は無駄である」これは下積みを経験していればそれなりに解ると思います。
100分の1になる事は、最低条件かもしれませんよ。
みんな借金を背負って始めるのでしょうから・・・。
自分は仕事も断捨離の1つと思ってます。
選べるほど豊かな人は、鍼灸を手放す事も一つ。
鍼灸の道を選ぶことも、一つ。
それしか無ければ、やるしか有りません。
これも、プロの世界と非常に良く似ている。
まずは、鍼灸に使う、お金と時間を100分の1以上使ったでしょうか?
使えないなら使えないなりに、それ以上の努力をしたでしょうか?
出来ないなら、それまでです。
出来ない方が、いきなり100分の1になる事は、0ではないけど、少ないと思います。
部活でも良いです。
競技にもよるでしょうが・・・。
県大会、全国大会、出場できるほど、努力しましたか?
私は水泳部でしたから、同じタイムのコンマ1秒にどれほど多くの方がゴールするか知ってます。
鍼灸は
初心者で、市内大会で予選落ちする子が、優勝を目指す!
そう断言して、覚悟するぐらいがちょうど良い感じに思います。
何かに依存して鍼灸するなら話は別ですが、家族を養う覚悟はそれぐらいは必要に思います。