最近のアスリートメンタルの流れに、平常心が特徴に感じます。
気合いだ!
根性だ!
全力で行け!
まあまあ、競技にもよるのですが、それでベストが出るのか?
と言うのが最近の流行りのように感じます。
冷静にリラックスしている方が良いんじゃない?的な
練習は試合のごとく。
試合は練習のごとく。
技術系の競技の場合。
リキんで失敗。
緊張して失敗。
正念場で失敗。
などと言う話を聞きます。
上手く行く時ってどんな時
無心な時ですかね…。
それを、生理学的に伝えてみます。
何も考えてない時は、リラックスした状態です。
恐らく、脈は穏やかで、力は抜け。
神経と筋肉の伝達はスムーズで、関節も、硬過ぎず柔らか過ぎずと言う良い感じになってるのだと思います。
心も無心です。
左脳が止まってるので、右脳の見るきく、嗅ぐ、感じる能力が上がります。
次に気合いを入れるとどうなるか?
脈は早くなり。
手足に変な汗をかき。
人によってはそうよう感や尿意
更に、過緊張して硬直する筋肉が出てきます。
強張りです。
また失敗するのか?
うまくやるぞ!出切る!んーあー!やるぞ~!
思考もフル回転です。
考える左脳が活発で、感覚が鈍感になります。
で、ミス。
それを精神的に克服出来ると思ってる方も多いと思いますが…。
実は、不可能に近いです。
言い聞かせている時点で、ビビッてます。
ただ、だます事は出来ます。
大事な試合じゃ無い。
練習だ。
俺は練習なら80%は成功するのだ。
いつも通りなら80%成功する。
歩くがごとく、毎日やって来た事を今日もやるだけ。
特別は狙わない。
無心、平常心、一定の成功率。
それが、世界大会でも、緊張するより、いつも通りの方が良い結果を出せるなら、その方が良い。
そんなのが流行りのようです。
これ、イチローがやってる事ですよね。
毎日、毎日、同じ事を繰り返して、ワールドシリーズでも、メジャーの試合でも、練習でも、特別にしない。
繰り返し作業が案外大切で、試合の経験が多い人ほど、試合は特別では無くなります。
日常です。
実は鍼灸も似ておりまして…。
最初の頃は、プロとか、モデルとか、難病、奇病とか
平常心からズレるんですよね。
まあまあ、気合いが入っちゃうんです。
はりきっちゃうのです。
気合好きな人には
一見、良さそうに見えるのですが…。
やり過ぎたり、変な、やり方したり、いつもと違う事をしてしまっていた時期が有ります。
で、案外、良く無いんですよね。
イチローの本を読んで、気付かさせて頂いたのですが・・・。
やっぱり、常に良い治療をしてれば、いつも良い治療なんですよね。
特別は無くなります。
練習だからこうやる。
本番だからこうやる。
特別だからこうやる。
特別な時は、血管は勝手に委縮します。筋肉も委縮します。
これでミラクルが起きれば良いですが・・・。
まあ、まあ、宝くじ。みたいなもんですね。
職人が宝くじのような治療じゃ・・・。
で、選手も同じかな?と思うのです。
患者さんと、大事な場面でのメンタルの話をするのも皆さんそれぞれで面白いのです。
40~50前後のベテランとなると、奥深いですよ~。
力じゃ無いですからね。
これを若い時出来れば!!と思うのですが
私的に、そこまで行くのに、絶望的、故障の経験も必要ですし、筋肉を増やす強くする限界を知る必要があって。
それを経験した方だけが手に入れる事が出来る「気付き」ですよね。
故障が財産と言う選手の話をしたかと思いますが
鍼灸と出会った話も一つですけど、力を抜いても上手くやれる。
力が入れられない事が・・・むしろ以前より良い!
と言うのは、その状況になった方だけに与えられるチャンスですもんね。
大きな流れとして、気合と根性論はトレーニング中のみで
試合は冷静な感じを受けますね。
鍼灸師的にも、心の状態と、肉体的ポテンシャルは=です。
安定した結果を出すには、この形、わりと良いかもしれません。
そして、ゾーンを作るにはイメトレや瞑想も重要なようです。
考えるな!感じるのじゃ!!
それでは良い一日を!!
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