ここ最近、スマホ病が気になります。
頚椎の3~5番辺りが後ろに突き出てきてる方を良く見かけます。
スマホやタブレットを眺め続けると言う事は
ピンクの所がテコのように負荷がかかります。
関節が手首と肘で、これだけの負担がかかります。
首は関節の宝庫です。
簡単に考えても、手関節の倍の関節があり。
関節が多ければ多いほど、可動域は多方面にわたり、負荷が強くなります。
簡単に言えば故障しやすい。って事です。
頭の重さは体重の8分の1。
それを、同じ方向にもたれ続ける事で、首の骨が後方に出始めます。
元来、のど仏のほうに湾曲している首がまっすぐ(ストレート)になりはじめます。
これによって起きるのは
手首、肘の故障、肩関節の故障。
ビジネスマンの野球肩の方に毎度のように言いますが猫背で有る以上
手投げになって肩は壊れます。
テニスでも、肩が猫背で有れば手打ちになります。
肩が引けない分をその他の関節でどうにかしようとする事で関節が壊れます。
首が詰まれば、脳からの指令が人体に悪さもしますから、のぼせやすく。
自律神経失調症や、うつに繋がる方も少なく有りません。
で、これを理解してない。素人マッサージで問題なのが・・・。
首を後ろから揉む事です。
さて、この首を元に戻す時に、どのような施術が理想的か?
ここを真剣に考えると
首は実に細い。繊細な筋肉がほぼ360度方向からバランスを取り合っている訳です。
しかし、お客様の治療に置いて必要なのは
気持ちよさ。
やってもらった感。
効いてる気がする感。です。
更には、痛む場所だけのアプローチも有れば、関連する手や肩、お腹、胸、全身に関連性が有ります。
上記の中で我々が手を出さないのが胸ですかね。
治療家の皆さんに置かれましては、これを試行錯誤で治療をされていると思うのです。
患者さんに置かれましては、結果の出る治療。気持ち良い治療。を見極める能力は少し開発が必要です。
ここ最近の話で言えば、背中側だけ揉めば楽になるけど、猫背を治す方向とは真逆の下薬になります。
強く揉むほどに、コリは頑丈になりますよね?
指の腹の刺激では足りなくなり。
肘で押して、やっと感じるわ!
こうなった筋肉は潤いなど無くなり、カッチカッチになります。
伸び縮みもしなくなり、可動域は減ります。
そんな時、鍼灸で血流を上げてカチカチの筋肉に潤いを戻そうとするのですが・・・。
何十年と強揉みをされ続けて来た方の筋肉は、何倍も時間が掛かりますね。
結果。
この様な頚で足しげくマッサージに通う方をお見受けします・・・。
コレが治療前後の写真ですが…。
胸の上の猫背は…。どうでしょう?
背中を強く、繰り返し押し揉み過ぎて以下の方のように胸の後ろが上に伸びなくなってます。
少なくても以下が理想的です。
で次の画像が解りやすいのですが、自然体にした時に、肩が耳より後ろに有る方が理想的です。
実は上の写真でも全てクリアしているのですが・・・。
問題は、胸が張れているか?と言う事です。
胸が張れていないのは、猫背のまま肩だけが後ろにある形です。
胸を張る。
これが、治る方向になります。
と言う事でウォーキング、ブリッジをお願いします。
前に出た首を
また後ろから前に押しては、ダメです。
上薬・中薬・下薬を理解すれば、安物買いの銭失い。
と言うより
健康失いになりませんように・・・。
アスリートの皆さんも、猫背のまま手首、肘や肩を治そうとしても根本的改善にはなりませんのでご注意ください。
それでは良い一日を!!