こんにちは。
佐々木です。
今回は難経ですので興味がない方はサーっといっちゃって大丈夫です。
ちなみに内容としては非常に短い物になっています。
ただ内容は短いですが、濃く深い内容になっています。
では内容へ入ります。
九難曰。何以別知藏府之病耶。
九難に、臓腑の病というのは、何を以て区別できるのだろうか。
然。數者府也。遅者藏也。數則為熱。遅則為寒。諸陽為熱。諸陰為寒。
それは、數(=数)は腑であり、遅は臓である。
數は熱であり、遅は寒である。諸々の陽は熱であり、諸々の陰は寒である。
※数は脈拍が速い状態。遅は脈拍が遅い状態。
故以別知藏府之病也。
このように臓腑の病を区別する。
本編はこれだけです。
難というのは質問とか問いかけみたいなものなのですが、
質問に対してとても簡潔な答えを出しているものになります。
臓腑というのは陰陽で分かれていて、
臓が陰、腑が陽になっています。
そして今回の内容では、数=腑=熱とし、遅=陰=寒としています。
つまり脈が速ければ、熱証とし、腑の証があるとしています。
逆に脈が遅ければ、寒証とし、臓の証があるとしています。
熱証、寒証というのは単純に熱がり、寒がりという考え方が分かり易いと思いますので、
そういう捉え方で大丈夫です。
東洋医学はイメージが出来てると理解しやすいのでそういう入り方は十分アリだと思っていますので。
もっと興味を持ってもう少しだけ深く診ていくと、
熱証といっても単に熱がりな訳ではなく、中に籠っている場合、
本人が自覚していない場合や、タイミングによって症状が出てくる場合等様々です。
今回のはそのまず第一段階、臓なのか腑なのかを判断する為の脈の診方であって、
とても短いようですが、その先への拡がりを持たせてくれる内容になります。