先日、アジア系の外国の方を頚椎ヘルニアで治療させて頂きました。
かなり苦悶の症状で
治療が一杯の時に飛び込み来院を2~3度繰り返し。
3~4回目にやっと治療を開始。
三回の治療で、腕では無く、かかとの痛みに訴えが変わる。
簡単に言えば
激痛で夜も寝れない状態が
三回で気になる程度に改善しました。
この方の既往歴と言うか現状の問題に
うつが有り。めまい。みみなり。
薬は痛み止めと安定剤と睡眠導入剤が有る。
東洋医学的診断が解る方で有れば、ある種、頭に浮かぶ流れが有るかと思います。
それが、不安神経症です。
簡単な話、不安が一定の閾値を超えて、同じ話、同じ心配をひたすら繰り返す状態を言います。
患者さんの御家族にもチラホラ居ますので、上記の症状をお持ちで有れば何となく解るかもしれません。
当院の経験で言えば
来院頂くまでに、数ヶ月に渡り問い合わせを頂く。
来院されても、問診に非常に時間が要する。
更に治療開始後も、それ相応に大変な方々が多く。
場所によっては、問い合わせの時点で、遠慮されてしまう事も有る様な状態です。
なので、身内の方で上記の症状の方をご紹介頂く場合は、その旨を伝えての治療開始になります。
パニック障害のようで、ヒステリーのようで
少し違います・・・。
我々からすれば、元気玉的なものが極限まで小さい状態になったような感じです。
もちろん、この方の治療も頸椎ヘルニアや腕を治す事以前に、体調を先にあげさせて下さい!
と始めさせてもらいました。
数回のお断りの間にこの辺の鍼灸を受けたが治らない。
貴方に治せるか?
貴方をどう信じれば良い?
などなどご質問を受けながらの治療でした。
これが日本人の場合
左脳系が全開になり、なんで?どうして?いくら?と思考が止まりませんが
結局のところ
良くなれば、その方にとってもっとも良いのです。
何処へ行っても改善どころか悪化を続け、限界値まで来ている方が大半で
治療を試すか?試さないか?の問題だけなのだが
おおよそ、脱線をはじめる。
しかし、今回良かったのが、言葉がそれほど通じない事で
なぜと言う左脳より
効くか?と言う感性に主軸が向いてくれました。
最初は不安感が減って元気が少し増えますから!!と言って
二回目に
何となく元気になったよ。
でもまだ痛いよ。寝れないよ。
二回目に元気を増やしつつ、頚椎ヘルニアの治療を行い。
三回目に、目つきが元気になり、大分変わったと言って貰えた。
結果的に現在は、かかとの痛みに移行しているが
これも一回目から、違いを感じて貰える。
どうやって効くのか?
なぜ効くのか?
日本では保険医療との比較。
そんな部分が減って居る事で改善率が上がります。
これと同じ症状の日本人の方の多くが
左脳の知識系であり、自分自身で感性を殺してしまいます。
解り易く言えば、悪化してても、大学病院などを信頼対象にします。
良くなっても無名の鍼灸師を心配に思います。
結果
感性が鈍い傾向が有る事が普通です。
そして、こういった方の場合、治療の方針をご自身で立ててる傾向が強い。
お金の問題。保険医療との比較等々。考えが止まりません。
もちろん、そんな心配も必要ですが
どう治るのか?どう通うのが良いのか?と言う部分はほとんど聞かないで
自己判断です。
得てして、商売人あつかいされますね・・・。
治れば、それでも良いのですがね・・・。
しかし、この方は、次の日、二日空けて、三回の治療を計5日で頚椎ヘルニアを改善させてしまった。
これは、3日で治せるものを、一年も抱える方も居る。
これは、我々もアドバイスはするものの、治療の頻度を最終的に決めるのは患者さんと言うスタンスをとっている事で
申し訳ない結果を作っているとも感じてます。
基本的にスポーツ鍼灸などで言われる事ですが
一回目の治療から、三日以内に治療を三回続けると、比較的、治療効果の最大値を出す事が出来る傾向が有ります。
症状があまりにキツイ状態で、2週間後では元に戻る事が往々にして有る。
この辺が鍼灸とサービスマッサージの違いになります。
そして
私的に良かったのが
輝きの無い目に、輝きが生まれた事です。
保険医療と言う差別の無い。
海外で勝負したいな~~~~。
と思う症例でした。
※詰めて通えよ!!と言う話では有りません。
皆さんの可能で、丁度良い通い方をして下さい。
でも治療目的の場合。
最初は詰めて頂く事が結果的に安く、時間も少なく済む事はイメージして置いて下さい。
治療回数は自己努力で減らせます。
そして、左脳で感性を潰さないようにして下さい。
一回詰めて治ると、再発時に治療スパンを広げてみたくなる気持ちも解るのですが・・・。
冷静に考えるとどうかな~?と思う事は有ります。
鍼灸が保険医療ならと考え、三割負担、1500円ならどう通うかな?と考えると良いかもしれません・・・。
整骨院には意外と経済的にゆとりが有る方が案外通います。
そして、ここ最近思うのが、シングルマザーのご家族が3家族ぐらい来院頂いてます。
で、思ってしまったのが・・・。
団地から30分もかけてチャリで通ってくれていた学生君の言葉です。
金が無いから鍼灸に通う。
治らない場所に通う金は無い。
整骨院とかマッサージとか、治らないのにお金を使えるって
経済的に余裕なんですよ。
私は嬉しい事、良い事を言ってるように思いました。
彼も片親でした。
大学の部活で主将になったそうです。
いかがでしょうか?
私的に、ここ最近の心に残る症例でした。