おはようございます。
佐々木です。
今回は身近な症状の一つである、下痢について触れていきます。
恐らく誰もが経験したことがあるであろう下痢ですが、原因という原因がパッと思い浮かぶものというのは案外少ないのではないのでしょうか?
下痢になると、
「昨日何か変な物食べたっけ?」
「ちょっとお腹冷えたかな?」
「緊張から来てんのかな?」
自問自答する様に一回考えるような事が多いと思います。
逆にパッと「昨日アレ食べたからなっちゃうよね!」みたいに瞬間出てくる様なら、それ止めて!食べないで!って話ですからね。
そんな意外と(?)原因が曖昧な下痢な訳ですが、中にはその曖昧さ故に慢性的な下痢になってしまう方もいらっしゃいます。
大抵の場合は一度腹痛が来ても、出してしまえばスッキリするようなモノですが、慢性的なものになってしまうとちょっとした変化やストレスによって催してきたり、いつ来るか分からない恐怖感で落ち着かなくなりますし、結構精神的に来るものがあったりします。
しかし、それも本来であれば原因と向き合えれば治せるものがほとんどで、実は見るべき所が基本的な事であったり、ご自身では当たり前だと思っている事がネックとなっている事が多い様に思えます。
キツい言い方をしてしまうと、どこかズレた部分を見ている方が多いのが実際の所だと思います。
例えば薬で止めてしまうとか、緊張から来るものならその緊張を緩和したりとか感じない様にさせたりとか、そもそもの考え方が間違えていたりします。
まずは自分の状態を知る事。
何がキッカケで下痢になっているのか。
器質的な部分なのか、機能的な部分なのか、どういうタイミングで、どのくらいの頻度で、腹痛の程度はどうなのか、色々見定めてみて可能性を探る事が大事です。
更にはもっと基本的な部分として、体温や脈拍、体重の増減、食事の内容、睡眠の質、習慣、その他諸々を考えれば分かるものもあります。
一見関係ない様な病気等からも下痢というのは症状として出る場合がございますので、それに惑わされず、身体の基本的な情報をまずは把握する事がとても大事です。
例えば有名どころの過敏性腸症候群なんかで考えてみると、まずは自律神経の見直しが最優先かと思います。自律神経となると、普段の生活を見直すべきなのですが、
夜遅くまで起きてテレビ、携帯、パソコンを見ていないか、
ちゃんと眠れているのか、
緊張感が生まれるような生活を送っていないか、
習慣が身体を作っているのは間違いありませんので、まずはここから。
緊張感などが強ければ、自然と脈拍が早かったり、睡眠時間が短いとか質が悪いとか、そういう話になってきます。
腸というのはそれなりの時間をかけて、水分を吸収しながら便を送り出すものですが、身体が緊張していると送り方が雑になり、水分を吸収しきる前に便を出そうとしていまいます。そうなれば、食物の栄養も満足に吸収できていませんし、排便のタイミングもまちまちになってしまい敏感になりますし、腸の運動リズムも狂うことでまとまった便も出づらくなってしまいます。
自律神経以外の部分でも、
事前に食事を食べたか否か、
食べたなら何を食べたのか、
普段から食べ続けているものなんかはないのか、
なんて事を考えてみたりして、ご自身の一挙手一投足、とまではいかなくても大まかには自分がどう生活をしているのかは把握した方が良いかと思います。
普段から当たり前の様に食べている物でも、実は身体に合っていないなんてことはザラにありますので、小さい頃から当たり前の様に食べている物でさえも気に掛ける事をオススメ致します。
身体に合っていないというのは、身体からすれば「いらない」ということですので、早めに外に出してしまいたいという反応が出るのは当然だと思います。
とりあえず大きく2つ、自律神経と食事を軸にして考えて頂いた場合、改善した方が良いなと思えるものがあれば改善して、特にそういうのが無く分からない場合は、1つずつでもいいので気になるものを試しに数日間変えてみたりとかして、変える前と変えた後で違いがあるのかチェックしてみて下さい。
ただ、いわゆる病気になる人というのはそういう変化に疎い事が多いです。
悪い変化は勿論ですが、良い変化というのもとても大事ですので、変化を敏感に感じ、自分の事をちゃんと知る事、他人任せにしない事でより良い結果が得られるかと思います。
自分の状態を知るというのは、健康状態を知るという事でもあると同時に、病気になる感覚を知るという事でもありますので、同じ事を繰り返さない為にも是非意識してみて下さい。
どうにか治したいという方は多少大変かもしれませんが少し頑張ってみて下さい。
ちなみに完全にオマケみたいになってしまいますが、鍼灸で改善出来る部分としては、自律神経を整える事と、似ていますが緊張感を取る事がメインで、ついでにそういう症状も治せちゃうかも?といった所です。
これは受けてみれば解ります。
それでは今回はこの辺で。