スノーボーダーがスキー場に住み込むことを山ごもりと言ったりします。
最近数週間の間に同じ山で働いていた人が2人いました。
万座温泉と石打丸山です。
自分は18歳から旅をしてました。
その為、色々な土地で生活をしてきました。
一番初めは、群馬の万座温泉→北海道のキロロスキー場→山形の月山→ニュージーランド・クイーンズタウン(コロネットピーク)→福島のアルツ盤台→茨城の阿字ヶ浦→福島の箕輪スキー場→茨城の波崎→福島のアルツ盤台→ニュージーランドコロネットピーク・MTフット→オーストラリアのクーランガッタ→最後に新潟の石打丸山です。
同級生が大学に行っている4年間、ひたすら雪と波の有る生活をしていました。
この生活を駄目な生活と評価する人もいると思います。
でも、自分にとって最高の経験となっていると思います。
今でも、昔の生活に後悔なんてものは微塵も有りません。
遊んでいるとしか思えないかもしれません。
しかし、その内容は意外と意外だと思います。
好きな事を夢中で経験された事のある方はご存知だと思います。
例えば、一つの山の生活を取りましょう。
万座での仕事は洗い場でした。
朝5時から仕事ははじまります。
午前の部が終わるのが午前11時。
そこから、着替えて、滑りに行きます。
午後3時前後まで全力で滑ります。
午後4時からまた仕事です。
夜の仕事は宴会も有るので11時頃まで、そこから寝支度をして眠るのは早くても12時。
リゾートの忙しい時期は休みは週1回有れば良い方です。
休み無く毎日続けます。
一生懸命働いて、一生懸命滑ります。
どうでしょうか?
海外に行ってしまえば、こう言う生活では無いものの、国内では、バックアップを受けないで、生活を立てながらスノーボードやサーフィンをする。
プロを夢見ると言う生活はこの様なものだと思います。
競技をやっていた方。
音楽をやっていた方。
絵を書いていた方。
本を書いている方。と話が合う時が有るのは、夜働いてまで、好きな事をする為に生きたり、風呂の無いアパートで水道の水で体を洗ったりと言う話に近い事をお互いに経験しているからかもしれません。
好きな事を思いっきりすると言う事は、普通の生活を望まない事でもあるかもしれません。
そういう方が、成功する事は極少ない話だと思います。
スノーボード界なども、あっと言う間に去年の人が今年は消えている事も多い世界ですし。
ただ。
ある番組でミュージシャンの方が、言っていました。
好きな事を思いっきりやった事のある奴は、好きな事を思いっきりやった事無い人には無い何かを持っていると。
そして、好きな事我慢して、家族や人の為に生きる人がとてつもなく強い事も知っています。
どんな人生でも強くなれる事は知っています。
そして、今の日本だから出来た生活だった事。
時代や国が変われば、出来ない贅沢な時間だった事。
誰もバックアップしてくれないと言っても、国自体に恵まれていた事。
そもそも、黒人が少ない競技と言うのはそれをあらわしている事。
この国のこの時代に生まれたと言う事に感謝すべきですね!