美容鍼灸について
近年、ハリウッドセレブから始まり、日本人女性の間でも美容鍼灸が流行ってきていますが、当院が行う美容鍼灸は基本に忠実な物で、流行りの物とは異なります。
ただ顔に沢山刺して終わり、というものではなく、あくまで心身の調整の+αとして顔にも鍼を刺させて頂くというものになります。
元々顔面麻痺の方に対して行っていた治療の副産物として顔の代謝が良くなり、肌の艶やハリが出ていた為、美容に対しての効果は実感しておりました。
しかし、そこはあくまで治療の延長上の話で、美容鍼のみという考えでは行ってはおりません。
その為、ご要望に応じて普段の治療に+して美容鍼というのが当院の美容鍼となります。真に綺麗になって頂くには、身体の内側から綺麗になって頂くのが最善であるとも考えておりますので、このスタンスを崩す事はありませんので、申し訳ありませんが「顔だけ鍼を刺してくれ。」というご要望にはお応えできません。
スポーツ鍼灸も同様ですが、即効性がある物が良い物であるとは限りませんし。本質が引きあがらない限りは強引な施術になるのではないか考えます。
ハリウッドで美容鍼灸を広めた方も口すっぱく言っているのが、体調の結果が美しさに出る。顔だけに沢山刺す鍼灸はバランスを崩す。という話をされています。
しかし、近年流行りの美容鍼灸は顔に沢山の鍼を刺し、即効性や解り易さを売りに広がりを見せています。このやり方というのは、バランスや体調を無視したやり方になります。以前にも増してパソコンやスマホなどを利用する事が増え、眼精疲労や肩こりといった、いわゆる逆上(のぼ)せ症状があるような方に対しても、一様に顔ばかり鍼を刺すというのがいかにバランスの悪い事かというのが想像できるかと思います。
その様な事も考え、あくまで身体の内側から、更に+αとして顔や頭にも施術を行い、顔の代謝を上げることで、効果を実感させつつも逆上せる事も無く、アンチエイジング等にも繋がると考えます。
美容を求めるついでに
鍼灸はWHO(世界保健機関)の基準では46疾患の症状に効果が有ると言われています。その中には婦人科系疾患もいくつか含まれています。
逆子・不妊・生理痛・月経不順・血の道症・白帯下・乳腺炎・更年期障害・冷え性といったものがそのいくつかで、この中には含まれていませんが子宮筋腫や子宮内膜症といったものも、これらの症状の延長上にあるものだと思います。 これらの症状というのは、女性にとって大事な子宮環境を整えられなければ善くすることが出来ません。そして女性が美を求める上で、恐らく子宮環境を整えるというのは必須になってくるものだと思います。
ならば、一緒に改善させていけば良いのでは?寧ろまずはそちらを優先的に考えれば、自ずと美しくなっていくものではないものかと考えています。
その考えの一つに、東洋医学に於いて顔は内臓の調子を表すとしています。
例えば顎に出る吹き出物は子宮トラブルのサインであると言われています。吹き出物自体は内にある余分な熱や悪い物が、表面上に出てきているもので、出る場所によってどこが悪いのかを判断したりもします。つまりこの場合子宮環境を整えれば吹き出物も出なくなることになります。
顔色なども同様に体調、子宮の良し悪しによって変わってきますので、美しくいる為には切っても切り離せない物だと考えます。
だからついでとは言ったものの、真に美容を考えるというのは、結果的に言えば基本の部分も考えていくことになっていくものだと思っています。