痛み止めを使う患者さんに、言いたい様に言っていた自分。
痛み止めが効かなくなった時、本当に目も当てられない。
動けなくなるまで痛み止めを飲んで、さあ効かないからと来られても、鍼灸もそこまで効果的では無い。
※たまにミラクルは起きるが、痛み止めが効かないと言う事は、飲む前より症状が悪化している事になる。
飲まない人よりもはるかに進行している事が多い。
アスリートが壊れた足で、痛み止めを飲んで走ったら、もう二度と100%の足には戻せない。
ピッチャーだって、壊れた肩で痛み止めを飲んで、投げ続ければ、100%の肩には戻せない。
自分は、そういう方と多く向き合っているからこそ、痛み止めの怖さや終末を知っている。
痛み止めを飲んでやるべき事の真意を問う事も多い。
でも、今日は本当に仕方ないと思った。
だんなさんの介護。
他にも介護している患者さんも多い。
介護で介護する側が先に倒れる事も良く有る話です。
厳しい自分はそれでも、そんな時だから、自分の体が一番大切と言いました。
でも、そのだんなさんに、患者さんは脳内出血で右半身不随になり10年介護してもらい、不自由な体で油絵を書き更に二科賞という立派な賞まで頂いたそうです。
だんなさんには、海外旅行にもたくさん連れていってもらったそうです。
とても立派なだんなさんであり、奥さんもすばらしい方です。
そんなやさしいだんなさんを、今度は自分が介護を出来るだけしたいそうです。
だんだん、何だか、物が言えなくなって来ました。
胸が痛みました。
でも、だからこそ、患者さんの体を大事にしてほしいです。
でも、その気持ち、愛情とても大切です。
尊敬します。
でも、自分は治療する側の人間です。
痛み止めに頼りすぎてはダメです。
なににおいても言うのは簡単です。
痛みと向き合うと言う事は心穏やかにする事すら難しくさせます。
でも、悪化する事は出来るだけ避けてほしいです。
痛み止めは、ごまかしているだけなんです。