前回の記事の後、ある不正請求をやめた柔道整復師のブログを見る機会に恵まれました。
好きな患者さんに、たしなめられて泣いたそうです。
不正請求もやめ、自費診療(保険なし)と交通事故で経営を成り立たせているそうです。
まず、本当に立派です。
不正請求なんてありえない普通はそう思うかもしれません。
でも、皆さんの周りに共犯者は沢山いると思います。
肩コリを捻挫と書けば、月で数万円。
まじめに行けば、捻挫をしてないから保険は0。
自分は、簡単だとは思いません。
500万円かけて専門学校を出て、必死に勉強して国家資格に受かり、だいたい不正請求している整骨院で安い給料で下積みをして、苦しい生活+奨学金と言う借金を抱え、嘘無しでいけますかねー?
自分は、多くの人が、ばれなければ良いと、その書類を作ると思います。
そこには、昔は聖職者と呼ばれたであろう、教員も来れば、警察関係の方も来れば、医療関係者まで来る。善悪なんて何処吹く風です。
基本的に整骨院の不正請求の形には2通り有ります。
患者さん同意の物。
全く知らないうちに行われる物。
上手い事やってよ、賢くやってよと・・・。
共犯なんです。
なので患者さん側に支払いが生じた事例も有ります。
自分も、一緒に働いた柔整師で悲しんでいる奴を一人知ってます。
院長は無資格で、管理柔整師として名義上の院長をさせられた若い柔整師。
無資格院長の、浪費は止まらない。
営業マンに乗せられて色々な書類にはんこを付いて行きます。
結局、軽めの不正請求は、倍増していった。
嘘を1つ付くと、2つも、3つも変わらない。
患者は喜び、無資格院長は満足。
悲しいのは、最後の責任を負うべく雇われた彼。
以前にも書きましたが、マンションの一室で自分も尊敬する。
鍼灸と柔整を持った先輩が居ます。
不正請求を一切しないので、玉に肩コリを保険でしてほしいと言っても完全に断る。
数百メーター先に有るからと別の整骨院を紹介する。
彼は、その整骨院を回転寿司と言う。
そこの整骨院からは難しい患者さんが紹介される。
本当に奴らは恥を知らないとも言ってました。
彼は整骨院なのにビンボーです。
車は軽自動車。
患者さんはスポーツ選手ばかりです。
不正請求する柔整師はハマーに乗り、ポルシェに乗り、人生の勝ち組気取りで、竹前さんも早く柔整取った方が良いすっよと言います。
苦笑いしか出来ませんが、心では色々思います。
本当に必要な保健医療費が足りていない。
医療費だけで国は破綻しそうな状況。
その要因を整骨院は作っている。
自分達のやっている事に気がついていない。
みんなやってるでしょ!と言う言葉にも腹が立つ。
自分からすれば、お前らだけだよ!と言いたいが言えない。
自分もやっていたから。
実際多いんじゃないんでしょうか?整骨院にもまれに行く人。
悲しい現実です。
おのおのが自分本位の結果です。
結果、医療が破綻しようとも、関係ない。
政府や国の責任にするのかな?
でも、一番の原因は、みんながやっていると言う方々ですよね。
整骨院の院長が自分の子供が嘘を付いて困ると言ってた事が有りました。
それは、そうでしょ!!としか思いませんでした。
不正と知って来る患者さんが、子供に嘘を付くなと怒っていても、自分も付いてるじゃないですかとも思いました。
ほんと、生き様です。
自分の行いは自分に帰って来る。
心理学でも有ります鏡の法則。
形を変え、時代を超え、自分が嘘を付いた分、自分が嘘を付かれる。
整骨院で働いていた時、人間関係も何もかもがでたらめだったような気がした時期が有りました。
口に虚と書いて嘘、嘘が増える事で人は虚症のむなしい人間になっていきます。
嘘の無い生き方をするだけで人は実証になります。
真実や信念を持って生きる方が苦しいかもしれませんが、最後に強い人になるのは実証の人間です。
とにも、かくにも、患者さんに言われ、不正請求を辞めた方のブログは胸を打ちました。
立派な選択をされました。
リスペクトです!!