こんにちは。
佐々木です。
今日は少し久しぶりに難経。
五難になります。
相変わらずちんぷんかんぷんかもしれませんが、
突き詰めていけば脈をみればある程度の体調を診ることが出来るので便利です。
世間的に脈を診るといったら回数やリズムを診るぐらいですよね?
そんなの勿体無い!!!!
といった具合なのがこの難経。
たかが脈。されど脈なんですねぇ。
では今回も自分なりの解釈を交えつつやっていきます。
五難曰。脉有輕重何謂也。
五難に、脈に軽い重いがあるとはなんなのか。
然。初持脉。如三菽之重。與皮毛相得者肺部也。
それは、脈を初めに診る時に、三粒の豆程度の重さで触れるのは皮毛の気であり、
これと相得る(相通じる)ものは肺部である。
如六菽之重。與血脉相得者心部也。
六粒の豆程度の重さで触れるのは血脈の気であり、これと相得るものは心部である。
如九菽之重。與肌肉相得者脾部也。
九粒の豆程度の重さで触れるのは肌肉の気であり、これと相得るものは脾部である。
如十二菽之重。與筋平者肝部也。
十二粒の豆程度の重さで触れるのは筋の気であり、このように柔軟なのが肝部である。
按之至骨。擧指來疾者腎部也。
脈を骨に至るまで按じて、指をあげた時にすぐに触れることができるのが腎部である。
故曰輕重也。
このように脈の触れる深さによって診れるものが変わるので軽い重いがある。
これで五難は終わりです。
補足として、皮毛・血脈・肌肉・筋とさらに骨を足して、これらを五主といい
それぞれ肺・心・脾・肝・腎の五臓と関連するものになります。
自分が脈を診る時にぐーっと押すことがあるのはこれを少し応用したもので五臓の調子を診ています。
更に豆知識。
本文中の「菽(シュク)」という漢字は大豆を指します。
まさに豆知識。