端午の節句なので、ヨモギのネタを少々させて頂きます。
我々の使うお灸は、上質もぐさ。
この原料は、実はヨモギです。
草餅を作るときの「モチグサ」としてお馴染みのヨモギ。
キク科の植物で、地下茎を延ばして繁殖力が強い植物です。
消化器や呼吸器官、腰痛、虫さされなど、さまざまな薬効があり、和漢薬の原料や民間薬として用いられてきました。
お灸に使う「もぐさ」はヨモギの若葉の繊毛から作ります。
と言う事で、お灸をしながら、邪気を計る時が有ります。
煙の出方。
お灸で、咳き込む、むせる。
お灸の臭いにかなり強い抵抗を示す。
これも、人それぞれですが、院内に入ってくると、「良い匂いだねぇ~」と入ってくる方も居るんですね。
お灸の成分には、精神安定成分のチネオールと言う成分が含まれています。
それ以外にも、単純に、シンプルに言えば、多少、お祓いの意味も有ります。
邪気が強い人は、不思議と、徹底してこの臭いを避けようとします。
異常に、嫌がります。
もちろん、おしゃれさんや、服を大切にしている方は別です。
現代の無臭な世界観で生きる方には慣れない香かもしれません。
当院の煙にまみれると言う事は、それだけで、邪気を払う意味が有ると言う事なんですね。
これが無関係と思われる方は、電気温熱器でも同じなんですかね?
心身を見る専門家として、電気と、お灸の差は、1000円で埋まる物では有りません。
ヨモギ(お灸)は邪気払いと言う話でした。