さて、カルテ記入欄に、今まで受けて来られた治療の記載欄が有ります。
その中で、坐骨神経痛、頸椎ヘルニア、他の首症状、うつ、自律神経失調症、めまい、原因不明の不調の方。
今までの受けて来られた治療に無資格者の治療?は実際多いです。
無資格の整体やら2980円の素人マッサージなどが最近良く含まれます。
整骨院も、捻挫打撲外傷が専門でマッサージは別資格。
更には、無資格の学生が揉んでる場所も少なく有りません。
で、これも、良く話す事ですが、押さない方が良い場所をグイグイ押して気持ちいい!
骨を並べるつもりでボキボキとならして、不自然に乱れて、でもスッキリ!
と喜んでしまうのが素人思考です。
なので、素人思考の上手いマッサージ師の基準は、いかに気持ちよいか?
人によっては、いかに強く指圧できるか?と言う評価を、上手い。
意味不明なやってもらった感
と表現されます。
この、お客様の多くは、治療効果で判断はしません。
お客様の満足感です。
付加価値?気配り?押して欲しい所を押したか?
ここでは、あえてお客様と言う単語と、患者さんと言う単語は、別けて使わさせて頂きます。
私も、以前は、指名、リピート率など、お客様相手に競っていたマッサージ時代も有りますが・・・。
上記の目標をクリアする為に必要なノウハウは、治療効果や結果では有りません。
いかに、満足にさせたか?です。
治療効果なら、ストレッチや運動療法、鍼灸の方がはるかに効果的です。
ちなみに初心者スタッフのはじまりは
若い女性スタッフは、オヤジキラーになり。
若い男性スタッフは、マダムキラーになります。
見たくれが良く、愛想があれば、異性に指名を受けます。
それが、悲しいかな、気持ち良さを提供するサービスワールド。
昔の職場で5年以上の上手な先生の指名を、業界に入って数ヶ月の美人さんがあっという間に、抜きました。
そんなもんです。
それが、逆に同性に指名を受けるようになれば、テクニックでの指名となります。
と言う事で彼女は、同性の指名は0でした。
でもお客様の基準で有れば、結果主義では無いので、満足感ですので・・・。
美人で満足するならそれも一つです。
話を戻し
まず、サービス専門なら
気持ちよさ、心地よさ、満足感です。
それを、上手い!と受け取って貰えます。
しかし
技術者も経験を積み、有る時期から、考えるようになるのが
「治療では無い事をして、時としてやらない方が良い事をして、お客さんの状態は悪くなると解っていても、お客さんは喜ぶから、押す。」
間違った治療でも、喜ぶから良いのだろうか?
「自分は何をしているのだろう?」
と、なります。
実際、治療とサービスは異なります。
手技でも
臓器の機能を亢進させたり、抑制するやり方は異なります。
しかし、サービスでは、気持ちいい事だけ続けると、「上手い!」と言ってもらえます。
やられる方は、満足感が中心のお客様。
効果や結果などわかりません。
効いてるように感じさせれば、良いんです。
素人考えで、上手い!全然押せてない!下手くそね~!と言います。
だから、良し悪しに関わらず、喜ぶ事は、ツボを捉えて、適度な強さで押す事です。
しかし、体調が良くなる。悪くなる。
は別です。
さて、ぜひここだけは理解しておいてほしいのは、我々が鍼一本で、胃酸を抑えたり、消化を助長できるように、素人でも、そこを強く刺激すれば、同じ作用が生まれます。
交感神経を高めたり、副交感神経を高めたり。
血圧を下げたり、上げたり、そんなツボや流れが有ります。
望むと、望まざるとに関わらず、その反応は起きます。
それを解らない人に、いじらせる事がいかにリスキーで有る事は、一考すべきです。
車の整備も、素人でも出来ます。
それが、いかにリスキーかは、お解りになりますか?
不必要に緩めない方が良いねじをゆるめ。
閉め過ぎない方が良いねじもガンガンに強く閉める。
ネジ山を潰したり。
ネジをバカにしたり。
我々の業界は、我々からすれば、ホームページを見れば、
患者さんを相手にされている所か?
お客様を相手にされている所か?
すぐに解ります。
一回5000円でも、2980円でも、コレをご覧の方が、お客様か?患者さんか?でも異なります。
もちろん、お客様なら、迷うことなく、満足感を探求して下さい。
今日のご紹介頂いた新患さんとも話しましたが、我々が特別横柄なやからでも無いと思ってます。
むしろ、ブログは怖いけど、イメージと違った。とか言われます。
ただ、完全にお客様扱いされてこられた患者さんは…。
いろいろな違和感が有ると思います。
仮面のような作り笑顔あいさつもしませんし。
お姫様や王様を扱うようにはしませんし。
お茶も出ませんし。
どんなお金持ちも、立派な肩書も関係なく一定です。
もちろん、全ての患者さんに敬意は払います。
一応、医業ですので…。
でも、本気と真心と言う点ではサービス業より有ると思います。
表で笑顔で、裏で不平不満など言いません。
どちらを、選ぶのも患者さんの自由です。
ただ、治したい!と思う人が、お客様相手のところで、気分良くなりながら、壊されている場合じゃないように思います。