鍼灸師の奥様は、大変です。
何故かと言えば
鍼灸師の年収と検索すると、以下のような答えが有りました。
実際の年収はどのようなものか?
以下抜粋。
東洋療法学校協会の収入資料によると鍼灸師の29.4%が月収15万円未満。約3人に1人が資格を取得をしても生活すらままならない。
おまけに、鍼灸院の求人募集は皆無です。
それは何故か?ご自分の街の鍼灸院をご覧下さい。
自宅兼院や小汚いアパートで開業され、人を雇う余裕がない所が殆どだと思います。
接骨院や医院などのような小奇麗なテナントを借りた院なんて見かけません。
言ってしまえば、儲かる儲からないの次元を通り越して、ご飯が食べれない、生活ができないのです。
では、どこへ鍼灸師は就職するのかと言えば、一般的に接骨院や整形外科や違法無資格マッサージ店などです。
一般的に接骨院や整形外科での勤務では鍼刺し業務はできません。
同等レベルの資格難易度の柔道整復師やPTにアゴで使われ、器具のスイッチマンや雑用係です。
正直言いますと、そんな事は鍼灸師じゃなくてもできる訳で、鍼刺し業務ができないのであれば、鍼灸師になる意味はありません。
また、接骨院は雇用は不安定です。
個人事業主や零細有限会社化している所が多く、昨今の接骨院の不正請求問題でいつ潰れやるら分かりませんし、社保すら入っていない所もザラです。
私の学校の卒業生でも今は半数は鍼灸とは関係ない会社員しています。
鍼灸師の資格で生活ができないからです。
ビルのテナントで開業した有志なども居ましたが、ことごとく潰れました。
保険診療の扱いにくさや、アパートや自宅院の入りづらさ、鍼への怖いイメージ、加えて、基本的に実費診療なので今のご時世1回4000円をコンスタントに払って通うVIPなど居ません。
ただでさえ、この悲惨な状況に追い討ちをかけるかのように鍼灸学校の乱立。
鍼灸師有資格者の数は今までに比べ年40倍以上に激増しています。
学問的には面白味がありますが、医療系の国家資格の中で群を抜いて一番コストパフォーマンスは悪い資格が鍼灸師だと思います。
費用対効果の面で言えば、ヘルパー2級でも取得した方がまだマシだと思います。
鍼灸師の現実をヒシヒシと感じる内容です。
と言う事で、鍼灸師の奥様は大変です。
その辺のバイトをしている売れない、芸人。はたまたミュージシャン。の奥様と変わりません。
なので、下積みをしない。バックボーンが有る主婦や地主の鍼灸師しか残ら無い。
なので、広く見ると、腕が良いから生き残っている訳では無いので、鍼灸の基本レベルは低い。
が、後ろ盾無く、世田谷区の長者番付に名を連ねる鍼灸師が居るのも事実。
鍼灸師の国家資格を取るのに3年 500万円。
上記の給料では、奨学金返済も大変です。
覚悟が無いなら辞めた方が良いと思います。
整骨院や整形外科で働くなら、鍼灸師の資格はナンセンスです。
しかし、治療効果で言えば、同等の資格の中では一番です。
西洋医学で治せない。鍼灸でしか治せない疾患が有ります。
さて、先日、友人の友人の息子さんが鍼灸師になりたいと言ってるそうで・・・。
良いじゃん!と言いつつも、上記のような事実も伝えました。
アドバイスは国家資格は最低限受かるレベルで構わない。
現場の知識と、国家資格の知識は別だから。
大事なのは、クラスで、一番の技術者になろうとしておくこと。
その為に、出来るだけ、技術と自分自身に時間とお金を投資する事。
質を探求する事。
治す。を探求する事。
※これは父からのアドバイスで、鍼灸にこだわる必要も無いから、ギックリ腰でも、花粉症でも、癌でも、縁が出来たら、意地でも治す!
と色々と勉強されると良いと思います。
父に質問をすると、「なんでも良いから、意地でも治せ!」「とにかく治せ!」「屁理屈良いから治せ!」と言う言葉ばかりでした。
今、新人や若手の、頭でっかちな治せない人を見ると、父の言葉の意味がよくよく解ります。
鍼灸に限らず、初心者と言うのは、知識で、否定論で、喧嘩をします。
ある程度のレベルとなると、技術者の否定論は幼稚で、子供な事に気が付きます。
肯定論者になると思います。
達人のレベルとなると、西東に関わらず、流派に関わらず、敬意が有ります。
それは、各流派の達人に、治る。と言う事実が有るからです。
と言う事で、治せる鍼灸師になるまでは、話しようが無いんですよね。
知識は一杯有るが、ドリブルが出来ないサッカー選手みたいな物です。
鍼灸師は、医業人で有ると共に、技術職人の世界でも有ります。
甘くないけど
やりがいは有ります。
適当にやってって、家族は養えません。
お互い頑張りましょう!!