こんにちは。
佐々木です。
今回は何となくで痔。
痔について少し触れていきたいと思います。
※触れると言っても直接患部に触るとかではないです。
早速ですが、痔持ちですか?
痔なんかありません!
という方でも、実は・・・ということはよくあります。
そんなおっぴろげに「私痔です!!」という方はなかなかいないと思います。
しかし、症状の程度の違いはありますが、日本人なら3人に1人は痔持ち、痔主だと言われていて、
適当に「痔持ちですか?」と聞けば結構な率で当たる世の中です。
ちなみに自分は適当には言いません。
というのも痔がある人にはある程度傾向があるからです。
まず痔の主な原因というのが実は肝臓が大きく絡んできます。
肝臓に向かう血管にに、門脈というものがあるのですが、
この門脈というのは消化管等から伸びる静脈が集められた血管で、
吸収された栄養や毒素を肝臓に運ぶ役割を持っています。
ところがこの門脈というのが、本来静脈にあるべきものが付いていません。
それが「弁」なのですが、この「弁」があることで本来は血液が逆流せずに、
末端から中枢へ流れていくのですが、
門脈には付いていない為に、肝臓での血液の循環が滞っている場合、
渋滞を起こし、重力もありますので、挙句の果ては逆流を起こします。
この逆流こそが痔のポイントで、逆流した血液は大腸周りの血管へ戻り、
行き場をなくした血液は痔となって、表へヒョコっと顔を出します。
ということで門脈の渋滞の原因となる肝臓をブイブイいわしてる人は痔主なのでは!?と思ったりします。
解毒の役目を持っている肝臓ですので、お酒、添加物、薬等々、
肝臓が働かざるを得ない状況を日頃から作っていると痔主道まっしぐらです。
そして東洋医学的に、怒りやすい人なんかも肝臓には負担をかけやすい為、注意が必要です。
更に見た目で判断するなら、「瘀血(おけつ)」です。
おケツだけに瘀け・・・
冗談はさておき「瘀血」です。
いわゆるドロドロ血、真っ黒血、肝臓が上手く血液を解毒出来てないからこその症状です。
静脈がやけに目立つ様だとよろしくないです。
大半が肝臓の原因ですので、ちょっと怪しいかも・・・という方は肝臓を労る生活をしてみて下さい。
出現率はグッと下がるかと思います。
そして鍼灸はどうなのか。
鍼灸自体肝臓の機能回復に効果があるんですが、
痔に対しての特効穴なんかも用意されてたりもします。
「百会」と「孔最」なんかがよく用いられたりします。
「百会」は頭のテッペン、「孔最」は前腕の肘寄りのところに有ります。
いずれもお灸等で熱を入れてあげると効き易いです。
あとは大腸の血流を上げる為に腰から仙骨部辺りを治療することで、
骨盤内の血流が上がって、大腸のうっ血と痔に効果ありです。
今回は痔でしたが生活が怪しい人は、
ただお尻が痛くなるだけと高を括ると結構痛い目みます。
割と生活の良し悪しが素直に出る部分ですので気をつけて下さい。
かく言う自分もお酒をマメに摂取させて頂いてた時期は、
チョイチョイ「ケツ痛ッ!」とやっていました。
ただ今は家で飲む事をしなくなったせいか、
お目見えすることはめっきり無くなりました。
自分の場合は家呑みを一切合切止めましたが、
お酒を呑む人なら別にそこまでする必要はありません。
現状から1週間1,2回の休肝日が増えるだけでも、
症状が出る頻度は減ります。
ちなみに症状が無くなると症状があったのも忘れてしまいますよね。
自分もその一人です。記事を書きながら思い出しました。
いつの間にかそれだけ身体の状態は良くなったんだなぁと思った次第です。