こんにちは。
佐々木です。
最近の治療をしてて少し気になることがあります。
それは痛みの程度についてのお話です。
治療を行っていく上で、現在どれぐらいの痛みなのかというのは結構重要になってきます。
ある一定の痛みに対して治療後どれだけ改善したのか、見立ては合っているのか等が、
痛みのニュアンスや感覚的なものを伝えて頂けるだけで大分解り易くなります。
が、時折、むしろ半分くらい(?)の方は治療後もしくは次回の時に痛みの度合を伝えてもらう際に、
痛みが有るか無いか、YesかNoか、1か0か、
のようなデジタルな回答をくれる事があります。
治ったかどうかだけで見れば単純で解り易いです。
だけど、この見立てで続けて大丈夫なのかどうか、
少しも変わっていないのか、など不安になる部分もあります。
こちらが触ればある程度のことは解るのですが、
それでも患者さん自身の感覚が大事だとは思います。
本当に少しも変わらないのか、少しは変わっているのか、
それが聞けるだけでも治療の行方は多少変わっていきます。
痛みの度合を10が5になったとか、半分位に~とか言って下されば助かりますが、
この動作は大丈夫になった、でもまだこの動作は難しい、
などでも治療をしていくにあたって重要な情報になります。
些細なことでも伝えてくれれば助かります。
また、そういった情報を伝えようと意識して頂ける事で、
自身の身体をよく観察するきっかけになると思います。
しばらくこういう風に思う事はなかったのですが、
最近またふと思うことがあったので書いてしまいました。
鍼灸というのは施術者一人で出来るわけではありません。
それをご理解頂けたら幸いです。
これから鍼灸を受けてみたいという方は、
ある程度ご自身の中で痛みの度合や、日常生活で支障が出ている動作などに目を向けて、
治療の過程でどう変わるかをチェックして頂けると、
治すことに前向きになれるかと思います。