こんにちは。
佐々木です。
ふと最近の記事を読み返してみると少し偏りが出ていたので、
更に偏ってみたいと思います。
ということで脾・胃の話です。
脾胃、脾胃と当たり前の様に使っていますが、
実際のところよく解んないという方もいるかと思います。
胃はご存知の通りの食べ物を消化する胃で間違いないのですが、
問題は脾だと思います。
脾は難しいのですが、胃や膵臓、十二指腸などの消化吸収器官の脳といったニュアンスになります。
胃は食べ物を消化して、エネルギーを産み出しますが、
産み出したエネルギーをどう使うのかまでは胃がやることではありません。
そこで登場するのが脾で、エネルギーだけでなく身体全体の水分なども管理しています。
エネルギーは血液にのせて身体全体へ循環させますが、
脾の力が弱まると隅々まで循環させられなくなったりします。
栄養が行き渡らなくなるということから、
結果的に倦怠感や手足の冷えなどが診られるようになります。
水分の管理もすると言いましたが、水分も血液と一緒に流れますので、
同じ様に脾の力が弱まれば、循環と身体の余った水分の回収も不十分になり、
浮腫みや下痢、多汗など水分にまつわる症状が出てきやすくなります。
少し前に書いた痰がからむというのもこれにまつわる症状です。
水というのは熱を奪う作用がある為、身体に余分にあるだけで冷えやすい体質になります。
特に浮腫みというのは身体の体表に水が残っている為に、
冷えをより感じやすくなるキッカケを作る症状だと思います。
と、ここまで脾胃のことをつらつらと書きましたが、
何故脾胃にこだわるのかを知ってほしいところでもあります。
結構な頻度で脾胃の話というのをします。
特に胃ですが、
脾胃というのは身体を構成する細胞の素を作る、
様々な栄養を取り入れる為の器官になります。
血液も骨も筋肉もその他細胞も、素となる物質、
つまり栄養などになる飲食物がなければどうにもなりません。
つまりここがシッカリ機能してない以上は、
細胞の生まれ変わりなどの代謝や修復や成長といったことが
満足に出来ないということになります。
これを考えると脾胃というのを疎かにするのはどうなのか。
むしろクドいくらいに重要性を伝えるのがいいぐらいなのだと思います。
現に、こちらから診てまず胃が気になるような方が大半です。
いかにそこに気付いて改善できるかで、悩んでいる症状の改善具合も変わるかと思います。
まずは脾胃。
脾胃に影響を与えるものは様々ですが、まずは食べ物。
食べ物の中でも、甘い物。
ここに気をつけて日々過ごして頂けたら多くの方がハッピーになれるかと思います。