こんにちは。
佐々木です。
最近診た患者さんでこれまた胃の硬さ、冷えを感じたので、
その時の内容と考え方を一つ。
その方の症状としては背中から腰にかけての張りや痛みと頚肩のコリで、
朝に時折吐き気のようなものがあるとのことでした。
お腹などを診させて頂くと、とにかく胃部の冷えと硬さと、
硬いコリの向こうに弱い動積(ドクドクという脈)が存在していました。
そして、手の脈を診ると弱く、速い脈なんですね。
手の脈が弱いということは、お腹のドクドクは恐らく症状が軽いから弱いドクドクではなく、
単純に脈そのものが弱いことが考えられます。
仮に脈だけが強くなったら、そのままお腹のドクドクも強くなるのでしょう。
ということは、胃の疲れや緊張というのは中々のものだと考えられます。
で、ここからが問題点なのですが、
薬をチョコチョコっと飲んでらっしゃって、
胃の状態を抑える薬も服用中とのことでした。
胃を荒らす、疲れさせる要因としては、
主に、砂糖、添加物(薬も添加物です)、乳製品が挙げられます。
これらが全部当てはまっていたのですが、これらが悪いという自覚は特になし。
薬も致し方ないというような感じだったのですが、
ホントに致し方ないのかと思ってしまうわけです。
甘いものを割と食べるということですが、
これを減らすだけで、吐き気なんかは大分減るような印象があります。
吐き気が減れば薬も一種類減らしやすくなるかと思います。
そして胃の負担が減ればイライラや不安感といったものも多少減ります。
そんな不安感を無くす為の薬の必要性も幾分か減るのだと思います。
もちろん一気に辞められるというものではありませんが、
減薬をかなり楽にしてくれるものと思います。
胃を荒らす要因として添加物(薬含む)が有りますので、
この様な経過の中でも胃の調子は更に良くなるかと思います。
もう一つ追い込むと、胃の不調によってイライラが強まる事で、
緊張を強くし、背中や腰といった部分が硬くなり、脈も速くなりやすいと思います。
過去にも胃によって背中・腰のコリが強くなるというのは説明させて頂きましたが、
今回の場合も原因の一つは胃だと思います。
そう考えると胃一個で気になる症状は粗方解消できるのではないのかと思ってしまいます。
しかし、症状が解り易いが故に、比較的甘く見がちな臓器でもありますので、
関連性などは考えずに、胃が悪いのは当たり前と思っていそうな感じがします。
一旦冷静に考えて、胃腸の大切さを知って頂きたいと思います。
若干ねちっこく書いてしまいましたが、
現状を変える方法は調べたり、感じたり、試したりすれば意外とあるものです。
上手く工夫してやって頂ければ助かります。