おはようございます。
佐々木です。
色々な患者さんを診ていると、
症状毎に性格があるのが分かるのですが、
その中でも頚椎症というのは、少し大変?というか追い込み過ぎ?な
節があって、ちょっと危なっかしい時があります。
というのも兎に角我慢強く、物事をギュウギュウに詰め込むような感じがあります。
時間に余裕がないのか、余裕のある時間が嫌いなのか分かりませんが、
休む時間もないんじゃないのかと思う事があります。
そんな性分だからなのか、頚椎症だからなのかは分かりませんが、
我慢出来ない痛みや痺れになってからやってくる傾向が比較的強い気がします。
治せればそれでいいのですが、
やった分だけまた働く、無理をするというのがこれまた多く、
非常に勿体無い気がしてしまいます。
それだけのストイックさがあるのなら、
治す事にもストイックになってもいいのではないのかなと思います。
正直言えばその方が後でやって良かったと思えて、結果的に安く済むかと思います。
そんな訳で、頚椎症、いわゆる強い肩こりのようなもの、ヘルニアといったものについて、
少し考えてもらう為に、その先どうなるのかを少し説明させて頂きます。
まず、頚椎症というだけあって、
原因は頚椎、頚であることがほとんどです。
頚椎というのは、頚の骨のことを指していますが、
頚の骨の中には脊髄が通っていて、脊髄から伸びる神経が頚の骨の隙間から出てきます。
ここが感覚や運動の神経のスタートです。
頚の隙間が筋肉の強い収縮(コリ)や変形などで、
ここの隙間が詰まれば、スタートが詰まる訳ですから、
当たり前のようにその先の腕や手指の痛みや痺れ、運動障害といったものが出てきます。
痛みの内はまだ感覚が残ってる分いいのですが、
痺れになると感覚が途切れ途切れになってる為、
動かす事にも支障が出るかと思います。
ゆくゆくは肩が上がらなくなったり、
手の動きが悪くなったり、生活に支障が出てくるレベルになります。
そうなってからでは、更に治す事にストイックになってもらう必要があります。
我慢に美徳を感じるのも良いですが、
我慢をするべきでない状態というのも把握しておくと、
大事にならずに済むと思います。
痛いかどうか自問自答した時にハッキリと「痛くない。」と言えるのか、
「まだ大丈夫。」と言うのかは大分違います。
まだ大丈夫と思うのならもう少しだけ考えて、
先手を打てるのなら打って下さい。
休む、治療する、なんでもいいです。
ただの頚が痛い、肩が痛いで片付けないで、
神経の走行を考えて、先々の事も想像されることをオススメします。