おはようございます。
佐々木です。
人間の筋肉の数約600あるとされていて、
その中でも何故梨状筋がフォーカスされるのか、
知ってる人も沢山いるかと思います。
これが原因になっている、と特定の疾患で悩んでいる方もいるかと思います。
ということで、その特定の疾患のせいでやたらフォーカスされるのですが、
その特定の疾患というのが坐骨神経痛です。
梨状筋が原因である場合は梨状筋症候群なんて呼ばれ方をすることもあります。
梨状筋というものはそれほど影響力があるものなのか、
筋肉自体が大きく神経の走行を邪魔してしまうものなのか、
そもそもどこの筋肉なんだって思う方もいるかもしれません。
その辺をちょこちょこっとやっていきたいと思います。
梨状筋と書くだけあって、梨のような形状の筋肉かと言われると、ん~・・・?
洋梨なのかな?って感じの筋肉で、
お尻の筋肉の中では深いところにある筋肉でパッと解る筋肉というわけではありません。
仙骨から太ももの骨に付いています。
筋肉としての働きは股関節の外旋、脚を開く感じと言えばいいのでしょうか。
そんな感じの筋肉です。
この働きもこの梨状筋だけが行っているわけではなく、
周りの他の筋肉でも同じような動きは行われています。
つまり筋肉としての作用の影響力が大きいというわけでもありません。
なのに梨状筋が問題になりやすいのは、
ズバリ神経の走行と筋肉のポジションに問題があるからで、
よく言われるのは梨状筋を坐骨神経が貫通して場合があるからと言われています。
人の身体というのは細かく見ていくと1人1人誤差があります。
筋肉のバランスが違ったり、骨の数が違ったり、形が違ったり、
その内の一つとして坐骨神経が梨状筋の中を通る通らないというのがあります。
筋肉の中を太い神経を通るとなれば、
少し筋肉が緊張するだけで神経が絞まって痛みや痺れを引き起こします。
ただ、これが坐骨神経痛の中でそんなにウェイトを占めるものなのかはこれまた微妙なところで、
なんやかんやで梨状筋+αであったり梨状筋が関係ない所であったりと、
こればっかりをフォーカスされているのが何とも言い難かったりもします。
他にも診るとこあるよ?っていうのが正直なところです。
それでも今回は梨状筋ということで、梨状筋が固まる原因を挙げますと、
まず座り過ぎです。
座る時間が長い事で血流障害が起き、筋肉が粗悪なものになってしまい、
硬くなるというものです。
これは物理的な障害なので解り易いかと思います。
実際に坐骨神経持ちの人で、座り仕事からの第一歩目というのはどこかぎこちなかったり、
痛みや違和感を感じることが多いかと思います。
こういったものであれば、まず座り続けるということを少し意識して減らすということ。
度々立って少し歩いたりしてお尻から腰の血流を促してあげて下さい。
鍼灸なんかであれば、深いところを直接刺激できますので、
固まった梨状筋を解きほぐすには便利なものだと思います。
次に意外と大腸の状態なんかも関連してくるかと思います。
梨状筋というのは、S1~S2(仙骨から出る神経)の神経支配を受けていますが、
大腸も仙髄からの神経支配を受けています。
大腸が疲弊することで、フィードバックが働き、
同じような神経支配を受けている梨状筋などを緊張させる原因となるということです。
この辺は脾胃と背中~腰の関係と同じですね。
梨状筋でも大腸によって同じ事が起こります。
坐骨神経痛というのは原因となる部分が広いので、
梨状筋症候群という名前が一人歩きしているような気もします。
診断名に貰ったとしても、意外と原因がそうではないことも多いので、
治すのなら色んなものを意識しながらでないと治りづらかったりします。
坐骨神経痛もそうですが、その中でも梨状筋症候群と言われているのなら、
もう少し考えてみるといいのかも?
ということでこんな感じでいかがでしょうか。
少し長めの記事でしたが最後までお付き合いありがとうございました。