おはようございます。
佐々木です。
よく胃の話をさせて頂きますが、
一概に胃といっても症状は様々なものがあって、
痛みを伴うものであったり、
吐き気などを催すようなものもあったり、
つかえた感じがあったり、
消化吸収などが疎かになったり、
全てに対応するというのは大変です。
これらは症状が違うと同時に原因も様々で、
胃自体に器質的な変化であったり、機能的な異常があることでも症状は出ますし、
余所から来る血管や神経などの影響を受けて症状が出ることもあります。
胃が疲れていると背中・腰が硬くなる痛くなるなんてのはよく話していますが、
これは神経から情報を受け渡しして影響が腰とか胃とかに出ています。
今回は血管から考えていくとどうなるのかもちょっと考えてみようかと思います。
血管から考えた時に多い症状なのが胃のつかえです。
胃のつかえというのは胃が硬くなっていたり、イメージ的に乾燥したような、
パッサパサのものを食べたような感じになっていることが考えられ、
そんな状態になっている理由としては、
血流が悪くなっていて、潤いが足りない。
血液が循環されづらくなっていて、使用済みの血液が上手く出ていかないことが考えられます。
血液が上手く出ていかないのにも理由があるのですが、
その理由の大体は出ていく先が詰まっている、詰まり気味だからだと思います。
この場合、胃を栄養している血管に胃動脈があって、
その血液が返って来るのに胃静脈というのがあります。
左右に分かれてる静脈なのですが、その先の門脈というものに束ねられます。
この門脈というのが肝臓に入っていく静脈になるのですが、
肝臓が疲れて肥大していたり、硬くなっていたりすると、
狭窄され、流れが悪くなります。
門脈はいくつかの胃静脈の他にもいくつかの静脈が合流したもので、
太くて血流量が多いものになる為、狭窄を受ければ合流する前の部分で色々な症状が出ます。
その一つが胃のつかえということなんです。
医療用語でいうと門脈圧亢進なんて言い方もあったりしますが、
静脈から水分が滲み出て浮腫んだりもします、
酷ければ腹水にもなります。
他にも面白いもんで、痔にもなったりします。
腸から返ってくる血管も門脈に入るからっていうことなんですが、
ここから解るように肝臓の疲れ一つで症状はあっちこっちに播種します。ばら撒かれます。
肝臓の大事さが少し解るのではないのかなと思います。
肝臓を疲れさせる原因としては、疲労、酒、添加物、添加物から薬。
壊れるまでには時間は掛かりますが、
壊れてしまうと治すのにも時間が掛かります。
たまには休肝日じゃないですが、肝臓さんを労る日、期間を設けてあげると長持ちするかと思います。
胃から話を始めたので、胃の話かと思いきや、実は肝臓のお話。
騙してしまって、どうもすいやせん。