今年、非常に強く学んだ事として
バカの壁です。
私は元来、人は話せばわかる。伝わる。
という確信を持って生きて来たんです。
何故か?
その理由の一つが
心身如実の概念から言えば
性分や性格が病を作っている。と考える以上。
治る時は性格も性分も変わっていくからです。
胃が悪い。短気。
が
胃の調子が整う。平気。に移行していく。
小腸が悪い。不安感。
が
小腸の調子が整う、平気。に移行していく。
しかし
ある程度、年単位で悪化の一途を辿る方。
最後の最期で、やっと少しだけ本気で治そうと思う方。
また最後の最期で、鍼灸をチョイスする方には
それ相応の価値観が有る事は否めません。
解り易く言えば、心身より、仕事、世間体などなど
常識、病院、薬、整骨院、唯物論、科学、多数派。
これらを一生懸命心の底から信じている。
と、私とでは、元来、畑違いと言うレベルに思う価値観の違いも有ります。
難病であれ奇病であれ、他の医療機関で治らない方であれ。
海陽堂で治るべき患者さんは
他の医療機関で改善を感じなかった。
薬を飲み続けて治らない。
薬はもう飲みたく無い。
揉んでもその場しのぎ。
意味が無い。
数字の違和感。
科学の違和感。
こう言う現実に
少なくても
なんかオカシイ・・・。
と思って海陽堂に来院される事が多い。
一方で、なんで、こんなになるまで
と思う方は
治らないモノでも、それを信じて疑わない。
改善しなくても
クスリが増えても
信じる。
そういう概念で、固定している人も居る。
この概念を当然と考える人は
私にとって
富士山登頂よりも難しい山でもある。
更に、否定VS否定と言う関係上。
おつり?
しっぺ返しまで喰う事もある。
私が良かれと思った思いやりの発言や行動も
逆手に取られる事も少なく無い。
簡単に言えば
大きなお世話なのです。
今年の上半期で、そう言う事を非常に良く学んだ一年に思いました。
と言う事で
養老孟司さんの「バカの壁」の要点を
以下抜粋。
世界はつかみどころの無いもので、「わかる」ことはできない。
「客観的事実」や「本質的真実」は信仰の領域である。
この世に絶対的な「正しさ」「正義」は存在しない。
「これが正しい」「これがあたりまえだ」と思い込むことは思考停止である。
社会や自分の属する集団の意見を盲目的に正しいと思い込み、それを鵜呑みにするのはバカのすることだ。
常識を知っているということは「人間なら普通はこうだ」という判断ができるということだ。
推測を真理と取り違えたり、科学や宗教を妄信したり、わかっているつもりになること、それが健全な思考の広がりを妨げる「バカの壁」だ。
人によって『現実』のとらえ方は違う、人はみな異なった世界観を持っている。
「著者は足元に虫がいれば立ち止まるが、馬券が落ちていても立ち止まらない」
そうした、それぞれ違った個性的な人間たちが共に生きていくために必要なのは「正義」ではなくて「常識」なのだ。
というような内容です。
さてさて
ここ最近、患者さんでも
物事をスッキリ、ハッキリ言う方が増えて来てます。
なぜかと言えば
私がそう言う努力をしているからでもあります。
こう言う方々は
人の好き嫌いも多いですが…ハッキリしてます。
好き嫌いをはっきりさせない方は嫌いな相手かもしれません。
が
えてして
好き嫌いをはっきり言う。
そう言うかたの、人生は充実してたりします。
そして
人の気持ちがくめる。読める。理解出来る。
そう言う事が得意な人ほど
優しい事は解ります。
でも
身体に良いか?悪いか?で言えば
悪いです。
まぶたが下がり、眼が半開きになります。
眉間にシワを寄せます。
同情して生きてます。
それは客観的に診ると苦しそうでも有るんです。
感受性が強い人は否が応でも、人に配慮したり気を遣ったりする事が辞められない。
なんでって、その人が、それを望んでいる事を感じるからです。
こう言う人はずっと誰かといる事がだんだん苦しくなります。
一人の時間も上手く使って下さい。
そして、好き嫌いをはっきり言う価値観の理解やハッキリ言う努力もオススメです。
一方で、生まれつき、感受性が弱い人も居ると思います。
こう言う方々からすれば
言わなきゃわかんねぇよ!!と言う思いも強いと思います。
こんな二人が同じ空間に居ると考えると大変ですよね?
でも、そんなタイプが、上手い事、二人いる場所がもしかすると海陽堂かもしれません。
そして
どっちが元来、遠慮、配慮を美徳と考えるタイプか?
どっちが元来、好き嫌いがハッキリしていて、言わないと解らないと思うタイプか?
解ります?
それでは、今日も良き一日を!!