おはようございます。
佐々木です。
肺、肺、肺と来ているので、
とりあえずもう一回肺に関していっちゃいます。
秋には肺が、という話を散々させて頂きましたが、
秋というのは気分が落ちやすい時期でもあります。
これは自然の作用といいますか、
陰陽論で考えてもそういうことになっています。
春は色んなモノが上昇する傾向にあり、
草木が芽吹いたり、成長するような季節になります。
夏は上昇しきったモノが、エネルギッシュに発散されるような傾向があり、
草木の場合は濃い緑が目立つようになり、エネルギーが満ち溢れている感じになります。
秋というのはエネルギーを発散した後に下降していく過程になるのですが、
その際に溜め込んでいたエネルギーを収縮させる作用があります。
草木も実りの多い時期となり、結果が出るような時期になります。
冬は完全に落ちきって、春に向かって溜め込む時期になります。
草木も種が落ちて、冬が明けるのを待つのみだと思います。
こんな感じで季節毎に動きが変わっていて、
秋というのは下降期といえるような季節になります。
下降しているから悪いというものではないのですが、
気持ちなども落ちやすい季節にはなります。
秋という事だけでも気持ちが落ちやすくなるのですが、
この気持ちの落ち込みと肺というのも実は関係してきます。
肺の症状として気分が落ち込むというのもありますが、
解消させる為に肺が必要になってくる場合があります。
この場合気になる症状というのが、
「気鬱」というものになるのですが、
もう字を見るだけで若干テンション下がりますよね。
厚切りジェイソン風に言えば、
鬱という字、書いているだけで鬱になっちゃうよ!!
みたいな感じですよね。
感じとしては、モヤっとして気分が晴れない、意欲がわかない様な状態なのです。
この気鬱を解消させるのに何故肺なのかというと、
肺というのは身体の中のモノを流すという事が実は得意だったりします。
気鬱というのは身体の中で気が鬱滞している状態ですので、
それを流したいと考えます。
肺の働きとして宣発、粛降というものがあります。
簡単に説明すると、澱んだ気などを流して排出したり、
少し前にもお話しした、衛気を張り巡らす為にエネルギーを外へ向けたり
他から来たエネルギーを下へ降ろして散布したり、
肺の気、つまり呼吸で得た空気と共に循環を促すような作用があります。
コンプレッサーみたいな役割でしょうか。
鬱滞した気を流すのにも向いているという訳です。
そんな肺の機能が元々備わっている訳なので、
上手くこれを働かせれば気鬱というのは治せると考えます。
が、逆に元々備わっている機能が上手く働かなければ、
それはそれで困る訳です。
気鬱という状態は肺が元気な内はそんなに出る事がないものですが、
循環させるものが弱まってしまえば、鬱滞するところも出てきます。
だから肺を元気にすれば問題ない。
ではなく、肺を弱らせない様に気を付けて欲しいという事になります。
気鬱を解消させる為に重要な肺ということで、
関心を持って頂ければと思います。
ちなみに自律神経失調症も気鬱が絡んでくると言われていますので、
気になる方は肺にアプローチを!
と言われてもしっくりきませんね。
こんな考え方もありますよ。という感じでお許し下さい。