おはようございます。
佐々木です。
久しぶりのブログという事で何を書こうか迷う所ですが、
今回は食べ物小話でもしようかと思います。
ここでよくする食べ物のお話しというと、
甘い物は胃に良くない。とか、
コーヒーは冷えるので腰やら腎に良くないよ。とか、
そんな話が多いのですが、ちょっと違う物を提供しようかと思います。
ということでまず最初は「米」と「麦」についてです。
日本で主食といったら、まぁまだお米が主食筆頭かと思います。
自分も基本はお米!!という人間です。
ただ近年は皆さんも食してらっしゃるかと思いますが、パンが頭角を表してきています。
このブログを見ている方の中にも、
米よりパン!!パン大好き!!!!という人もいるかと思います。
美味しいパン屋さんの話も結構聞きますよね。
そのパンの原材料といったら小麦粉。
小麦も一応お米と同じイネ科の植物になります。
お米と同じなら日本でもっと昔から普及されていてもおかしくないのでは?と思うのですが、
そうはいかなかった理由があるんですね。
では何故日本で小麦を主とした食べ物が広まらなかったのか。
分かっている方も多いかと思いますが、
単純に育てるにあたって気候が向いていなかったからというのがあります。
お米を育てるには田んぼ、麦を育てるには畑がそれぞれ必要になります。
田んぼと畑の決定的な違いは水が張ってあるかどうか。
つまり湿潤傾向を好むのか、乾燥傾向を好むのかなのですが、
それにもちゃんと理由があります。
植物の構造として、気孔というものが存在します。
学生時代に勉強したのを覚えている方もいるのではないのでしょうか。
この孔は空気の通るところにもなったり、水が通るところにもなります。
この気孔というのは植物によって形や大きさ、数、場所などが異なります。
そして米(稲)と小麦も同じイネであるにも関わらず違ってきます。
米は細かくびっしり存在しているのに対し、
小麦は米に比べて少し大きく、数がかなり少ないです。
孔の面積に違いが出ますので、一度に水分を外に排出するという事になった時に、
圧倒的に米の方が水分を外に出す事できます。
この特性があれば、湿潤傾向でも土壌の水分と空気を好きなだけ取り込んで、外へ出すという事が可能になります。
逆に小麦は湿潤傾向だと土壌の水分を取り入れるのにも限界があり、
同時に空気を取り入れる事もできずにへばってしまうというのが、
小麦が日本の土壌を嫌う原因の一つになります。
もちろん構造として他にも色々と理由はあると思うのですが、
これが大事な話になるのがこの後に続きます。
話はガラッと変わって、
西洋人と東洋人で汗のかき方が違うのをご存知でしょうか。
イメージ的に言えば西洋人は汗をあまりかかない、東洋人は汗をかく。
こんな感じだと思います。
あながち間違いではないのですが、大きく違うのは、
汗をかく面積だと思います。汗腺の数の違いとも言えます。
汗腺の数は西洋人の方が少なく、東洋人の方が多い傾向にあります。
単純に地域毎の気温によって汗腺が増えたり減ったり、というのもあると思いますが、
一つの要因として食べ物の違いもあるのではと思います。
ここで、さっきの話に戻る訳です。
パンかご飯か。
パンを食べる所というのは乾燥して涼しい所、
ご飯を食べる所というのは湿潤で暑い所。
小麦の性質は?お米の性質は?
そう考えると、食べ物の性質を人は取り込んでいるのではないかと考られます。
つまりパンを食べていれば汗をかきづらくなり、
お米を食べていれば汗をかきやすくなる。
どちらの方が日本に向いているかと言えば、それは勿論後者になります。
そして近年は汗のかき方が下手になっている方が増えています。
エアコンの普及も一つですが、
意外とパン食というのもそういった現象に一役買ってしまっているのではないのかな
と思う今日この頃な訳です。
小話というには長く、考察的なものになってしまいましたが、
お米とパン、どっちがどうという訳でもありませんが、
自分にとって今必要なものを考えて食事を組み立てると、
今よりもっと元気でいられると思います。