おはようございます。
佐々木です。
ジメッとした時期は下半身に症状が出やすいので、
今日は膝についての小言をちょっと。
この時期というのは身体の水分調整が難しくなり、
脚が浮腫んで冷えるよーなんて話をしたりしたのですが、
冷えればやはり痛みも出やすくなります。
特に出やすいのがやっぱり膝。
ちょっと水が溜まったような感じにもなりやすいかと思います。
そこで今回その辺について知って頂きたい事がございます。
まず1つ目に水が溜まっている場合によくある処置として、
中に溜まっている水を抜くということがあります。
この処置というのは一時的には緩和するのかもしれませんが、
色んな人の話を聞いていても思いましたが、
ほとんど意味がないように思えます。
いきなり否定的で申し訳無いのですが、
そもそも水が溜まってしまうのには何か理由があった訳です。
それを無視している事がまず気になる部分です。
そしてこの溜まっている水、一体何なの?
と思って欲しい部分でもあったりするんです。
この水は本当に無駄な物なのか。
そもそもどこから来たのか。
そういうことを知って頂ければ
自ずとやることも変わってくるかと思います。
まず何なのかという話ですが、
潤滑液となる「滑液」と呼ばれる物になります。
何を潤滑するのか、勿論膝関節です。
この滑液というのは関節と呼ばれる部分には大抵存在します。
「関節包」と呼ばれる関節を包む袋のようなものがあり、
その中に滑液が存在しています。
なのでとりあえず必要なもので有ることは解ります。
ではどこから来るのか。
これは関節包の内側に「滑膜」と呼ばれるものがあり、
そこにある細胞から滲み出てくるような形で関節包内に必要な分だけ溜まっていきます。
必要な分だけです。
水が溜まって膝が痛くなるというのは、
滑液が必要以上に関節包内に溜まってしまって、
張ったように痛みが出てしまう訳です。
必要以上に出る時というのは炎症などが代表的で、
炎症を早く治める為か、炎症自体の痛みを緩和する為なのかは分かりませんが、
その様な時にいわゆる水が溜まっている。という事になっている場合が多いです。
ということは、
水を抜くという事に意味があるのかないのか、
ありませんよね?
この場合炎症がある内は水を抜いた所でまた溜まってくるのは明白ですので、
必要な事は炎症を良くする事です。
溜まった水はどうするの?と思われる方もいるかもしれませんが、
本来この滑液は出てきたり再吸収されたりするものなので、
炎症などの水が溜まる原因さえどうにかなればまた戻っていくものです。
炎症が起きているのであれば組織の修復を促してあげなければなりません。
ゆっくり休んであげたり、
ある程度痛みが引いているのあれば動いて血流を促してあげること。
滑膜にはたくさんの血管が存在していますので、
血流が促されれば炎症の修復も早まりますし、滑液の再吸収も早くなります。
だから水を抜くという選択をするのであれば、
少し考え治して、その原因となっているものを治してみる。
大概の事は安静・軽い運動でどうにかなるはずです。
面倒なら鍼灸で治療しちゃうのもおススメです。
膝が冷えた感じがするのであれば、血流を改善するだけでかなり違うはずですから。
小言と言いつつかなり長いものになってしまいましたが、
とりあえず言いたい事は「膝の水は抜くな。」
これに尽きます。