おはようございます。
佐々木です。
あまりスッキリしない天気が続いていて
気持ちが滅入った人もいるかと思いますが、
植物が元気に育っているのを見ていると、
こういう天気も必要なんだよなぁ、としみじみ思う今日この頃です。
恐らく前回は心の話をしたと思うのですが、
どっちかというと脾の方が疲れそうな天気なので、
一応これまた注意喚起といった感じで少しお話しておこうかと思います。
脾というのは東洋医学において食べ物の消化、吸収、運用を
トータル的に管理する管制塔みたいなところになります。
皆さんがご飯を食べて、水を飲んで、
そこから得られるエネルギーを必要な所へ回して、
不要なものは排泄する方へ回して、
そんな事を日々何の気無しに行っています。
こんな脾が疲れそうな天気というのが、
身体にとって水分過多な状況を生みやすいジメッとした天気なんですね。
水分が多ければそれだけ脾が働く量が増え負担が増えます。
負担が増えればそりゃ疲れるってもんです。
この話は何度かさせて頂いていますが、
脾を良くする為に心が大事という話はあまりしていない気がしますので、
少しだけ触れたいと思います。
一番シンプルな所でいえば親子関係というものがあります。
親子というのは、親が子を育てるというのが基本的な形になりますよね。
そして逆に子は親の手を煩わせる瞬間というものがあります。
これを前提に考えて頂いて、
臓腑にも親子関係があることを知って頂けばと思います。
東洋的な考え方として、まず五行というものがあります。
最近はこの五行という言葉もよく聞く様になってきましたが、
どこまで伝わっているのでしょうか。
ちょっと気になるところですが・・・
五行というのは「木・火・土・金・水」という五つの性質から成り、
様々な事象を五つに分けていくことで
物の関連性や対処などを解りやすくしたものになります。
先に話した親子関係というのは、この「木・火・土・金・水」の関係を指します。
木→火→土→金→水→木→・・・
と矢印の先が子になります。
木が親なら火が子。火が親なら土が子。
といった具合です。
違った関係があるのですがそれは置いといて、
とりあえずこれを基本として次に進みます。
臓腑を五行に分けます。
とりあえず臓だけ。
順番に行くと「肝・心・脾・肺・腎」になります。
前置きが長くなりましたが、これが前半で話した、
脾を元気にする為に心が大事という話になります。
脾の親は心になるので、脾を育てるのは心という事になります。
心が疲れて抑えが効かないと、脾はやりたい放題で荒れてしまいます。
一見訳の分からない話のようですが、
これがやってみると何だか上手くいく、
そんなやつなんです。
根拠がないからやらない。は正直勿体ないです。
根拠があるのに上手くいってない事も沢山あるのではないのでしょうか。
頭でっかちになってしまって、
色んな可能性に蓋をしないように気を付けたいところです。
最後はちょっと話がズレてしまいましたが、
何かを良くする為にはそこだけでは足りないかもしれない、
そんな事を知って置くと、
ちょっと行き詰った時に別の可能性を見出せるかと思います。