おはようございます。
佐々木です。
言葉というのは受け手によって意味が変わってくるものもあり、
「伝えたい事と少し違うなぁ。」なんて事はチョイチョイあります。
その度にもう少し適切な表現が出来ればと思ったりもします。
そして伝えるという点もそうですが、逆に解釈するという点でも同様の事はチョイチョイあります。
痛みの表現なんかで、何か上手く表現できないけど奥の方が痛む感じとか。
少し曖昧でどうとでもとれる表現ですが、ここからどう痛むのかとか、
そういうのをこちらがもう少し理解できれば患者さんも楽なんだろうなぁ、と思ったりもします。
その為のコミュニケーションでもあるのですが、
どうしても伝わりづらい表現というのもあります。
例えば擬音です。
擬音は誰にでも表現出来て、むしろかなり的確に表現してくれるものなのですが、
時折自分の中にはない表現で、どうにも解釈できない擬音で表現される事があります。
そうなると「んん”っ?!」てなります。
昔にあったものとしては「この辺がヒュンってなる。」て言われながら腰を指された時は、
「??」ってなりました。
「ヒュンですか?キュンですか?」
「いやヒュンです。」
その時は「いや解らんよ。」と心の中で呟きましたが、
やっていく内に解った事は、攣れる時の感覚がその人の中では「ヒュン」だったのです。
いやそれなら、キュンとか、キューとかギューでしょ!と思ったのですが、あくまでそれは自分の中の標準であって、
その人の中では「ヒュン」以外の何物でも無い訳です。
今になって思えば、この表現の仕方に正しいも間違いもなくて、
ただ伝わるのか伝わらないのか、解釈できるのかできないのか、それだけの話であって、
自分の中に標準が決まっていると、それが解らなくなってしまうんですね。
いやぁ勿体ない。
他にもあったややこしい表現でいうと「ビリッ」ととかですかね。
こちらの解釈でいってしまうと神経が「ビリッ」と「痺れる」感じがするのかと思って、
神経がどこかでイタズラされちゃって~、みたいな事を考えるのですが、
そうではなく「破れる」ような「ビリッ」と感がある事を訴える方もいましたので、
そうなるとまた話は変わってきますよね。
こういう表現一つにしても、もっと柔軟に対応できればやれる事もより明確になりますし、
相手の表現を知る事で、伝える時にもシンプルに伝わる方法が見えてきたりもします。
治療に於いても人間関係に於いても、こういうのって結構大事ですよね。
ちなみにこれだけ話しておいて難ですが、擬音を使わないで下さいという事ではありません。
むしろ沢山使って下さい。汲み取るのはこちらの仕事です。
その上で更に何か言い得て妙な例えや表現があればそれもおっしゃって頂ければとても助かります。
今回の話は別に大した話ではないのですが、
単純に、言葉って面白いよなぁ。と改めて思い、
もっと言葉で遊べれば楽しいかなと思ってこんなブログを書いてみました。
ボキャブラリーが沢山あるとカッコいいなぁ、なんて思っていた事もありますが、
最近は「ヤバい」「ヤベェ」「バイヤー」のヤバい三段活用ばっかりのヤバめな頭になっているので、
ボキャブラリー云々の話どころではありません。
もっとウィットに富んだ話を出来るように意識せねばなりませんね。
鍼灸とは関係ないようで、あるかもしれない、そんな話で失礼致しました。
夏休みのお知らせ。
8月13日(月)午後~8月17日迄休診になります。
ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願い致します。