おはようございます。
佐々木です。
つい先日、東洋医学についてN〇Kで取り上げていて、
その中に鍼灸も含まれていましたがご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
自分は患者さんにそういうのをやるというのを教えて頂き、録画しておいたのですが、
まさかの録画時間が足らなくて途中で途切れるという惨事に見舞われましたが、
皆さんはそういう事が無いようにお気を付け下さい。
最近は東洋医学を現代の科学なんとか証明しようとあれやこれや試されている様で、
少しずつ解って来た部分も有るようです。
この前の〇HKでやっていた番組でも説明出来る所までやっている感じでしたね。
番組では特に触れていなかったように思えますが、
経絡も実はコレなんじゃないか?みたいなものが最近になって出てきています。
「ファッシア」というのがそれなのですが、
いきなり横文字使われると新しい言葉のような感じがしますが、
実は結構知られた物だったりします。
「ファッシア」というのは「筋膜」の事を指していて、
いわゆる筋肉を包む膜ですが、それ以外にも皮膚と脂肪などの皮下組織の間にも存在します。
経絡というのはその皮下組織の上にある筋膜の事を指しているのではないのか、という話みたいです。
健康に敏感な方なんかだと筋膜リリースなんて聞いた事もあるのではないのでしょうか。
その筋膜と基本的には同じなのですが、
筋膜の場所が少し違くて、経絡とされる筋膜は表面からみて浅い部分にあり、
筋膜リリースで対象となる筋膜は深い部分になります。
深い部分というのは簡単に言えば筋肉の表面にあるもので、
筋膜リリースというのは経絡を刺激するものとは違うものになります。
実際経絡がどうのこうのという話は筋膜リリースでは出てきませんので、
そもそもそういうモノなのだと思います。
では浅い部分というとどれくらいなのかというと、
大体5㎜以内とされています。
この部分に薄い筋膜が存在し、それを緩めたり刺激したりする事により、
遠隔的に影響を与える事が出来るとされています。
この皮下組織上の筋膜というのは、全身に張り巡らされて、
どこかに硬結が出来て、そこを中心に引っ張られれば様々な場所に影響が出ます。
その為に経絡の様に上から下まで巡ったようなものになり、
特異的な効果の出し方をするのだと思います。
ただ、これが解ったからどうなのかと言われれば、
何とも言えない所で、まだ活用の仕方がよく解りません。
ゆくゆくはもっと効率的に経絡を利用できるようになるのかもしれませんが、
東洋医学の元々の統計や思想に基づく治療から更に一歩進むというのは、もう少し先の話になる気がします。
それに実際はやはり経絡とは別物である可能性もありますので、今はまだ・・・といった感じでしょうか。
こうやって解らなかった事が少しでも解ってくる事は面白い事ではあるんですけどね。
上手く活用する人が出てきて、より良い治療が確立されて、
皆ハッピーな世の中になる事を祈るばかりです。