こんにちは。
佐々木です。
治療をしていると患者さんから面白い話がたくさん聞けるのですが、
少し前に聞いた話で、そういうものなんだなぁと思った事を少しお話させて下さい。
患者さんはそれなりにお年を召した方なのですが、
よく本を読まれる方で面白いジャンルの本なんかも読む様な方なのですが、
その方が現在本の整理をしていて、色んな懐かしい本なんかを見る機会が多いようで、
先日も整理中に、つい読んでしまった。との事でした。
ところが読んでみるとなかなかどうして面白い。という感じで、
当時買って読んでいた時とは、解釈と言いますか、読み手の感覚が変わっていたらしく、
本人は、年を重ねて経験も積まれたから解釈も変わるのかしらねー。
と仰っていました。
あーなるほどーってなる訳です。
たしかに経験が積まれればそうなのかもしれませんが、
それを実感する機会って意外と無いなと思った訳です。
ところがそんな事を考えてみると、治療でも意識しないだけでそういう事を自然としてましたね。
同じ症状を診るにしても、
以前と今では気にする所も説明する内容も若干変わってきています。
少しでも良い治療を、という事で変わっていく訳ですが、
患者さんは常に変化の途中で治療を受けて下さる訳です。
言い訳っぽくなってしまいますが、以前なら難しかった治療でも、
今なら対応できるようになっていたりします。
面白いもので、逆に以前は対応出来たものが対応出来なくなっている、
なんてものも恐らくあります。
難しさを知ってしまったというのでしょうか、
考え過ぎて迷宮入りしてしまったりなんて事もあります。
また経験が積まれれば解るのでしょうが、
それは今後の自分次第といった所です。
とまあ若干クドくなってなってしまいましたが、
以前受けて下さった方も、また一度受けて頂けたら感覚が違うかもしれません。
これは自分が変わったからというのもありますが、
患者さん自身も変わっているからです。
少し気になる方はまた一度お試し下さい。