このマークは皆さん良くご存知かと思いますが、陰陽論を表してるものです。
陰陽論とは、この世の中にあるもの、起きている現象には、すべて「陰」と「陽」が存在するという理論です。
古代中国の人たちは、太陽や月の動き、自然のさまざまな変化を素朴に観察して、あらゆることを陰と陽という対立した基準でとらえました。
上の図は、陰陽を示すシンボルマーク「陰陽太極図」ですが、お互いに過不足を補い合いながらバランスをとっていることがよくわかります。
白と黒のそれぞれに、逆の色が小さく入っているのは陰の中にも陽が、陽の中にも陰があるということ。こうして陰と陽は、対立や反発、依存や平衡の関係によってつながり、変化しながら調和を保っているのです。
また、陰極まれば陽になり、陽極まれば陰になります。冬真っ盛りの一番寒い時期を超えれば暖かな春が訪れることや、風邪をひくと寒気がした後高熱が出ることなどを表しています。
色々と否定したくなるとは思いますが、まずは、大雑把に認めて下さい。
そして、大きなサイクルで見てください。
今回は、人生に例えます。
人生、幸せばかりを感じたまま生きる事は、出来ません。
幸せ感があって不幸感が有ります。
順番に回っています。
どん底の様な不幸を経験する事で、ある日太陽の光に幸せを感じたり、道端に咲く雑草の花に心を満たす喜びを得る事が出来ます。
そこから、単純に生きている事、日々の日常を喜べます。
しかし、それもいつまでも続きはしません。
太陽の光もただの光になり、道端の花もただの雑草になり、満たされた日常も不満と言う影を見せます。
お金を手にして、ほしい物を手にして、何不自由ない生活の中で不満に飲み込まれて行きます。
今、有る物、環境もかすみ、不平や不満を口にしていきます。
それは、陽極まって陰になっているのですから、そのまま、陰に落ちれば良いんです。
寒さに凍え、飢えを耐えしのび生きれば、また小さな幸せからはじまります。
この理論を強引に、脱しようとするから無理が生じます。
何故なら、どん底を見せる前にその人を助ける事は、ある意味その人の成長を妨げる事になりかねません。
日本の戦時中や戦後、至る所でどん底な人を見たと思います。
木をかじってでも生きて行く。
それでも誰も助けてなどくれない。
極端かもしれませんが、そこを経験する事に価値が有ります。
こう言う理論を知ると、現代の日本は弱い人を助けすぎる節もあります。
人はとても弱いかもしれません。でも、一つ一つ乗り越える事で強くなる事も多いに有ると思います。
そういう意味では、お寺で修行するお坊さんは寒さや飢えを続ける事で幸せを感じる能力を高めています。
温かい事は当たり前では無く。
毎日お腹一杯好きな物を食べられる事も当たり前ではない。
世界規模で見れば、寒さに凍え、飢えをしのび、人の愛情も知らない人は星の数ほどいます。
今この瞬間に、涙を流し死んでいる人もいるでしょう。
日本人なら笑う事もできない中で、彼らは笑う努力をすると思います。
自分よりも人を思いやれる苦しみを知っているから。
笑うことの大切さを知っているから。
泣きそうな時も、笑っている事が周りの為になるから。
自分の苦しみを伝える事よりも、周りを安心させる事に価値を感じられるから。
そして、それは苦痛を経験しているからかもしれません。
他の人を見て、そんな事無い、ずっと幸せな人も居る、と言う人も居るかもしれませんが、常に心が豊かそうに見えるような人がいるのであれば、間違いなくその人は人並み以上のどん底を見た経験の持ち主です。
苦労することそれは、財産なんです。
自律神経失調症・うつ等の診断名を受けて治療している方に知っておいてほしい
治療時期としては夏がチャンスだと思います。
患者さんの半分の方は変化を感じていますが、いまだ頑なに早起きが出来ないと自己暗示をかけている人もいます。
自己暗示と言うのは、例えば自分は○○病であると自分で自分に言い聞かせてしまっている人です。
東洋医学的に言えば、飯が食えて、治療に来た時点で、うつは終焉に向かっています。
自分の中でも本来気がついているのでは?と思います。
ご飯も食べられなくて、何キロも痩せたり、無心で動かなかったりと言う段階は過ぎ、陽に向かっています。
何度も言いますが、うつは流動的です。
回り続けています。
そこまで来ているのなら、早寝早起き、行動型に変える絶好のチャンスです。
前半を読んで頂いた前提で、身の回りに有る陽気や陰気を説明します。
陽の時間は基本昼です。
一番強いのは朝で深夜が一番の陰気の世界になります。
次に知っておいてほしい事。
動く=陽
考える悩む=陰
パソコン・ゲーム・テレビ=陰
家の外=陽
家の中=陰
女性=陰
男性=陽
笑う。気持ちいい。楽しい。=陽
不平不満。イライラ。むかつき。=陰
陰陽論とは、陰が悪で、陽が善、という物でも有りません。
どれも適度に必要であり、バランスの問題を解いてます。
例えば、仕事にスポーツ、常に動でも人はおかしくなります。
その反対で、ストレスゼロをたまに望む人がいますが、寝たきりで全ての責任から開放する事になりますから、それはそれでおかしくなります。
お互いに依存しあっている関係でも有ります。