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胃腸症状の治療論

このページでは胃腸絡みの症状について細かく触れさせて頂きます。
胃腸の症状といっても様々なものがあります。
単純に胃が痛い、気持ち悪いなどから始まり、消化不良の様な胃もたれ感や、吐気や逆流性食道炎のようなもの、痛みが発展して胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎といった胃の変性、膨満感、便秘、下痢などの日常的な不調まで様々です。

胃腸の症状は単純に痛いだけではなく、不快感や苦しい感覚など、筋肉や神経とは少し違った感覚が起こります。内臓だからといえばそれまでですが、胃腸というのは人間が生きる為に必要なエネルギーを消化吸収する、身体を作る大本といってもいいような臓器です。
そんな臓器をないがしろにしては身体の調子を維持することはもちろん、精神的にも不安感をもたらすのは当たり前の事と思います。

では胃腸の働きの基本的な部分と不調の原因になる部分を考えていきたいと思います。
まず胃の基本的な機能として、消化が挙げられます。 消化するにあたって胃液を分泌するのですが、その際に食べ物を消化する為に分泌される胃酸と、胃を守る為に分泌される粘液があります。胃の症状というのはこの胃酸と粘液のバランス、もしくは量的なものが崩された状態によって起こる事がほとんどです。
胃酸が粘液を無効にしてしまうほどに分泌したり、粘液自体の分泌が著しく落ちれば、守る力より消化する力が上回り、胃痛のような症状が起こりやすくなります。
逆に胃酸の分泌が落ちることによって、消化不良や不快感といった症状が起こりやすくなります。

こういった状態のバランスを戻す事を考えなければならないのですが、薬で症状を抑える場合は胃酸を単純に増やしたり、中和したりと根本的な解決には至りません。
しかし、鍼灸は少し違います。何をするのかという話になりますが、基本的には自律神経の調節です。

自律神経図

自律神経というのは身体の様々な機能をコントロールするスイッチの様なもので、消化をする・しない、といったものもそうですが、瞳孔を拡げる・縮める、血圧や脈といった心機能を上げる・下げる、腸管運動をする・しない、汗腺の開け・閉め、排泄をする・しない、などなど日常で何の気なしにしている動きを、タイミングや環境によって勝手に機能を切り替える神経になります。

上の図のように身体中に分布しており、様々な現象のトリガーになるというのが解るかと思います。細かい部分は「自律神経」で調べて頂ければ出てくるかと思いますので、このページでは胃腸に特化してお話させて頂きます。

まず自律神経というのは、交感神経と副交感神経というものの総称で、 交感神経は簡単に言えば活動時などの緊張している時、副交感神経は休息時などのリラックスしている時に作用します。
消化というのは基本的に副交感神経が作用することで始まる為、身体がリラックスしている時に胃酸や粘液が分泌されます。この時に身体の緊張が強い方などは、上手く消化のスイッチが入らずに消化不良などを起こす事があります。
実はこの自律神経というのは筋肉や皮膚といった、体表の状態からも信号を受け取り、 脳が活動しているとか休息しているなどを判断することがあります。
つまり身体の緊張によっても、脳は交感神経を優位にし、食べ物を消化したい時にできず、消化不良などを起こします。

こういった体表からの刺激によって内臓の働きを左右するのを、体性-内臓反射といい、悪い場合は先ほどのような作用をしますが、鍼灸はこの反射も一つの利点として利用して治療を行います。体表の緊張を取り除くような刺激を与えることで、その刺激が胃に伝わり、胃の活動を上手く調節させることができます。

また、逆に内臓-体性反射というのもあり、この場合は内臓の状態が体表に表れるというものになります。この反応がある事で身体を触って患者の内臓の調子を診ることができます。
例としてよく言われるのが、ブラジャーの紐が鬱陶しいとか違和感を感じるとか、腰の上の辺りが張った感じがするなどです。
その理由は胃を支配する神経がその高さの背骨から伸びているからで、様々な理由で胃に負担をかけるようなことがあると、背中から腰にかけて筋が張ったような感じになり、痛みなども感じたりします。
だから逆にその張った感じを緩めれば、それだけでも胃の調子は幾分か変わります。

胃というのは飲食物を消化吸収するだけと甘くみられがちですが、その飲食物から人の身体はできていることを考えると無下には出来ません。日常生活を送る上で絶対的な障害になる訳ではないかもしれませんが、確実に生活のクオリティは落ちますし、それに伴って他の症状も引き起こし易くなりますので注意は必要です。
胃腸症状とめまいなんかは特徴的なセットになりますので、思い当る場合は治療を考えてみて下さい。

胃を良くする為に考える事として、飲食物が直接入ってくる場所、ということを考えると、飲食物の内容、質を考えるのは必然なものだと思います。アルコールや肉類、乳製品などは胃に与える影響が大きいのですが、特に気をつけて頂きたいのは砂糖です。
その中でも一番厄介なのはグラニュー糖(上白糖)です。
砂糖は胃を冷やす力が強いのと、常習化しますと低血糖症になり、更に糖分を欲します。つまり依存性が有るという事です。
機序としては、身体の中に糖分が入ってくる事でインスリンという血糖値を下げるホルモンが分泌されます。これは基本的な反応です。
しかし、砂糖のような急激に血糖値を上げる物の場合、急激な上昇に対応する為に、大量のインスリンが分泌されます。するとすぐに血糖値は落ち着きますが、元の血糖値にピタッと落としてくれる訳ではありません。
一気に上がった物を一気に下げるには少し余力が必要なので、元の値に戻ってもインスリンはまだ残っている状態になります。残っているインスリンは同様に血糖値を下げる作用が有るので、更に血糖値が下がります。
つまり、元の値より血糖値が下がった、低血糖という状態になります。

低血糖になれば身体としては糖分を欲しますが、そこでまた砂糖などが使われた甘い物を摂取すれば、血糖値が再び急上昇し、先ほどの反応が起こり、また低血糖となります。
その先は依存症の様に甘い物から抜けられなくなり、その間胃の状態は悪化の一途を辿ります。大体この低血糖の症状が出ている間は、イライラしやすく、それを抑える為に甘い物を摂りがちになるのですが、鍼灸の効果で期待できる部分の一つに、イライラ自体を抑える作用があります。
若干の低血糖症なら、少しの間糖分を控えることで受容器が本来の働きに戻り、改善することができます。治療していく場合は、このイライラを鍼灸で抑えながら食生活面などを変えて頂く形が主になります。イライラさえ軽減されれば変えていく事の負担もかなり減りますので、改善しやすいかと思います。

便秘などの腸の症状というのも基本的には同じで、腰の辺りの緊張を取り除き血流を改善し、温めてあげることで、腸を支配する自律神経を調節し直し、改善させることができます。
こういった生活面と身体の状態を診ながら、アドバイスや治療をさせて頂きますのでご理解の程宜しくお願いします。

自律神経失調症頚椎症坐骨神経痛にも絡んでくる部分ですので、これらも目を通して頂けると、より理解が深まるかと思います。

胃腸症状一口メモ

まず第一に食生活を気にする事。
改善すべきものがすぐに解るのであれば、大変かもしれませんがまず一度改善して試してみて下さい。改善を感じる事が出来れば、是非続けてみて下さい。
その間、辛い感覚があるのであれば治療などでそれを取り除く事でも改善しやすくなるはずですので、お試し下さい。